更新日:2015年11月4日.全記事数:3,191件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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薬嫌いの子供に薬を飲ませる方法は?


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子供に薬を飲ませる方法

子供に薬を飲ませる方法、よく聞かれます。
何をやってもダメ、という子供もいます。
お母さんに色々伝えても、「それもやった」「それもダメだった」と言われて、「もういいです」みたいな、まるで失格の烙印を押されたような気持ちになることも。

そういう子は結局、薬を飲まないで治るというパターンも多いので、それはそれでいいのかと思いますが。

しかし、アドバイスを求められて何もアドバイスできないというのは悔しいので、いくつか対処法を用意しておきます。

・ゼリーとかヨーグルトとかドロドロしたものに混ぜると苦味をマスクして、のどごしもいいので、おすすめです。
・アイスなど冷たいものも味覚を麻痺させるのでいいと思います。

薬の飲ませ方

子供に粉薬が処方されると、お母さんから「この薬どうやって飲ませたらいいですか?」と聞かれることがあります。

自分で飲めない年齢の子供の場合と、薬が嫌いな子供の場合があります。

自分で飲めない乳児に薬が処方されているときは、薬の飲ませ方を伝授します。

基本的には、口の中に放り込めばOKです。

スポイトで粉薬に水を数滴たらして、上あごとか頬の内側に塗ってもらい、何か飲ませるという方法があります。

飲みやすい薬なら水に混ぜてから、スポイトや哺乳瓶の先で少しずつ吸わせても大丈夫です。

ミルクに薬を混ぜるとミルク嫌いになると言いますが、少量のミルクに混ぜるくらいなら良いと思います。

薬嫌いの子供の場合は、飲みやすくなるように工夫します。

ゼリーとかヨーグルトとかドロドロしたものに混ぜると苦味をマスクして、のどごしもいいので、おすすめです。

アイスなど冷たいものも味覚を麻痺させるのでいいと思います。

最強に飲みにくいジスロマック細粒のメーカーにもらった「薬の飲み合わせ一覧表」を参考に渡しています。

わからないように隠して飲ませているというお母さんもいますが、それにも限界があります。

基本的には、苦い薬でも、「元気になるためのお薬だからね」ということを言い聞かせて飲ませるのがベストです。

味がわかるのは何歳から?

1歳前後になると味がわかってきますので、水での服薬が原則ですが、薬を嫌がる子どもには、何かに混ぜて飲ますのも1つの方法です。

例えば、冷たいと味を感じなくなるのでアイスクリームやシャーベットなどに混ぜるのはよい方法です。

ただし、普段飲んでいるミルクなどに混ぜるとミルクを飲まなくなる場合がありますので注意が必要です。

幼児の場合は、冷めた味噌汁(甘味を嫌がる子の場合)、熟したバナナ(味、匂いが強い)、ココア(味が濃い、ノンカフェイン)、練りチョコレートなどに混ぜて飲ますと薬剤の味は消えます。

一方、マクロライド系抗菌薬のドライシロップは、酸味のあるオレンジジュースなどと混ぜると大人でも服用が難しいほどの苦味が出ますので、ジュースの場合はリンゴが適しています。

乳児に味覚はまだ無い?

味の素の商品研究所でボランティアを雇っておこなった研究では、成人の識別濃度は食塩水が0.5%、酒石酸溶液が0.2%であるのに対し、新生児は食塩水が0.25%、酒石酸溶液が0.1%と成人の2分の1の濃さで反応することがわかりました。すなわち、赤ちゃんは成人より味覚が敏感で、薄い味でも反応するということです。しかも反応する時間は、食塩水のほうが酒石酸溶液よりも早く、強く反応します。この理由は、赤ちゃんは腎臓の機能が未熟なので、身体に害がある食塩水に早く反応するというメカニズムを持っているからだと考えられます。赤ちゃんは味覚が敏感なことは、舌にある味蕾の数が成人よりたくさん存在するという最近の研究結果よりも裏付けられます。味覚とは/新生児の味覚|ふたば|母子健康協会

赤ちゃんのほうが成人より味に敏感なのか。
特に塩味に。
苦味はどうだろう。

乳児期は味覚がまだ発達していないから、苦い薬でも飲む、という話を聞いたような。
やっぱり個人差が大きいのかな。

基本の薬の飲ませ方

まず、薬を飲ませる人の手を清潔にし、粉薬1回分をスプーンや小さなカップに出して適量の水でシロップのように溶かす。

それをそのままスプーンで飲ませたり、ミルク瓶の乳首やスポイトなどで、吐き出したりこぼしたりしないよう、口の奥のほうへ入れて飲ませる。

または、粉薬1回分を小皿などに出して一滴ずつ水を垂らして団子状や泥状に練り、指で子どもの頬の内側や上顎などに塗り、その後にぬるま湯やお茶、ミルク、ジュース、ココアなどで洗い流すように飲ませる。

内服が困難な場合には、子どもを仰向けに寝かせ、子どもが飲むのを確認しながら、水で溶かした内用剤を内服用のシリンジで右・左と頬の内側をつたうように少量ずつ入れたり、子どもの体を起こした状態で口の中にピュッと入れた後、すぐにジュースなどを飲ませたりすると、嫌がっている子どもでも上手に飲むことができる。

溶かすときには、飲みきれる少量の水で混ぜ、苦味が出たり薬効が変化したりしないうちにただちに飲ませるようにする。

また、舌先は苦味を強く感じ、ざらざらした感じを嫌う子どももいるため、直接舌に乗らないように注意する。

上手に飲めたときには子どもを褒めてあげることも大事である。

どうしても飲まない場合の対応

・離乳食などを食べている場合、味や香りの強いものや冷たいものに混ぜることを勧めてもかまわないが、相互作用や薬効、味などの変化に注意が必要である。
・砂糖を加えることで服薬しやすくなる場合もある。
・ヨーグルト、練乳、ジャム、プリン、チョコレートクリーム、ピーナッツクリーム、コンデンスミルク、ジュース、スポーツドリンク、プリンなどは味や香りが強く、氷やアイスクリームは舌を冷やし、薬の味を感じにくくする。
・服薬補助ゼリーは、ゼリーの上に薬を置き、その上からゼリーをのせて挟むように使用する。また、余分な水分は捨ててから使用する。
・オブラートは、薬を包んだ後、水を入れたコップに外側をひたしてとろみをつける方法もある。袋型やフルーツ味のオブラートで飲めたという話もしばしば耳にする。

混ぜるときの注意

・食べきれる・飲みきれる量に混ぜ、苦味が出たり薬効が変化したりしないうちにただちに飲ませる。
・主食であるミルクやごはんを食べなくなると困るので、主食には混ぜないようにする。
・酸性でコーティングがはがれる薬剤の場合、オレンジなどの柑橘系ジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料などとの混合により、コーティングがはがれて苦味が出たり含量が低下したりするため注意が必要である。
・カルシウムなどとキレートを形成する薬剤の場合、粉ミルク、牛乳などの乳製品にも注意が必要である。
・1歳未満の乳児の場合、蜂蜜により乳児ボツリヌス症を発症する危険があるため、蜂蜜は与えないよう指導する。

参考書籍:調剤と情報2011.10

ヨーグルトに混ぜる

薬をヨーグルトに混ぜて飲ませる人がいる。

抗菌剤の粉薬の場合、ヨーグルトに混ぜると、ヨーグルト内の乳酸菌が殺されてしまう。
ヨーグルト以外の乳酸菌飲料でも。

まあ、薬を飲みやすくする目的であれば、乳酸菌が殺されようが構わないんだろうけど。
抗菌剤の力価にどの程度影響があるかは不明。

薬が嫌いな子は薬を飲まないほうがいい?

薬をどうしても飲まない薬嫌いな子がいます。

そんな子は薬を飲まなくても良い、という考え方の医師もいます。

そういう子は「私には薬が必要ない」という、自己治癒能力が優れた人間なのだと。

なるほどね。

子供の薬なんて、使っても使わなくても問題ない風邪薬が多いからね。

そういう対応もアリかな。

赤ちゃんは薬を食前に飲ませる?

薬の処方は食後であることが多いですが、赤ちゃんの場合は食前(ミルク前)に飲ませたほうが飲ませやすいです。

お腹がすいている時の方がよく飲んでくれるし、飲んだばかりのミルクを吐くことも少ないからです。

乳児において通常一般診療で用いられる薬については、食前投与により影響がある薬は少ないです。

消化管への影響についても、通常、小児が急性期に服用する薬で消化管障害が強い薬は多くはないので、さほど考慮する必要はないといわれています。

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