更新日:2017年1月22日.全記事数:3,190件.

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ストラテラとコンサータの違いは?


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ストラテラとコンサータ

ストラテラとコンサータ。
どちらもADHDに使われる薬。

コンサータは使いにくい薬。
ストラテラは使いやすい薬、というイメージしかない。

コンサータは登録薬局でしか使えない。
コンサータ錠適正流通管理委員会:コンサータ錠 適正流通管理委員会 事務局

リタリン問題の後に発売された同じメチルフェニデートなもんで、流通に関してはリタリン同様厳しく管理されている。

メチルフェニデート – Wikipedia

2007年(平成19年)10月26日に厚生労働省は難治性うつ病、遷延性うつ病をリタリンの適応症から外し、ノバルティスはリタリンの薬物依存を防ぐべく流通を規制する考えを固め、2008年(平成20年)1月以降処方できる医師を専門医のみとする登録制での販売に切り替えた。

ヤンセンファーマより2007年(平成19年)12月19日からコンサータが発売された。

一方、ストラテラは流通管理などされておらず、コンサータと比べて使いやすい。

ストラテラのほうは、依存性も少ないらしく、悪用されたりする危険性も少ない、のかな。

作用機序

コンサータの作用機序は、

メチルフェニデートは、ドパミン及びノルアドレナリントランスポーターに結合し再取り込みを抑制することにより、シナプス間隙に存在するドパミン及びノルアドレナリンを増加させて神経系の機能を亢進するものと考えられているが、AD/HDの治療効果における詳細な作用機序は十分に解明されていない。

ストラテラの作用機序は、

臨床における有用性には神経終末のノルアドレナリントランスポーターに対する選択的阻害作用が関与していることが可能性としては考えられるものの、明確な機序は不明である。

ドパミンやノルアドレナリンの作用増強で、注意力、集中力を上げるというわけで。

本邦初 成人期AD-HD治療薬ストラテラの勉強会をしました。 – ・岡山・・あなたの街の健康応援団!・・はな薬局の”勉強会・研修デキゴトロジー”・
こちらの勉強会を参考にさせていただくと、

コンサータの作用機序

中枢神経刺激薬であり、脳神経系に直接作用してDAの放出を促したり、DAやNAが再取り込みされるのを阻害して、結果的にDAやNAが増えた状態を保つ薬効を表す。
中枢神経刺激薬の特徴として、直接DAの放出に働きかけるので作用発現が早く、また大脳前頭皮質という特定された場所だけでなく、幅広く脳の他の場所にも直接作用してドパミン系の神経機能不全を改善することから、作用範囲が広いという特徴をもつ。

ストラテラの作用機序

脳の前頭前野の神経終末にあるノルアドレナリントランスポーターを選択的に阻害し、NA及びDAの再取り込みを阻止することで、これらの神経伝達物質の脳内濃度を上昇させる。
(前頭前野にはドパミントランスポーターが少ないので、DAもNAトランスポーターから再取り込みされようとしている。)
線条体と依存形成に関わる側坐核ではDA濃度は上昇しないので、依存・乱用につながる危険性は極めて低い。そして、メチルフェニデート塩酸塩で禁忌とされる、過度の不安や緊張などの依存障害をもつ人にも使用可能となる。
NAトランスポーターにだけ結合してその他の受容体にはほとんど作用しないので、副作用も比較的少ないと考えられ、このような作用特性から「選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(Selective NorAdrenalin Reuptake Inhibitors)」と呼ばれる。

コンサータは中枢神経刺激薬で、ストラテラは非中枢神経刺激薬だという。

中枢性と非中枢性というものの定義に混乱しています。
脳内の前頭前野に働くのに、非中枢とはいかに。
脳と脊髄が中枢神経ではないのか。

中枢神経刺激薬 – Wikipedia
ここには入っていない。

ストラテラのインタビューフォームを見たら、

ストラテラは、中枢刺激薬(stimulant)とは薬理作用が異なることから、非中枢刺激薬、非中枢刺激性(non stimulant)として分類されている。

つまりは、中枢に働くけれども、中枢神経刺激薬という分類ではないから、非中枢神経刺激薬でしょ、という。
非中枢とアピールすることで、安全というイメージを植え付けることができる。

即効性を求める場合はコンサータを選択

ADHDに使える薬剤には、長時間作用型のメチルフェニデート製剤のコンサータと、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬のストラテラ(アトモキセチン)がある。
コンサータは、ドパミンとノルアドレナリンのトランスポーターに結合して再取り込みを抑制し、シナプス間隙のドパミンとノルアドレナリンを増加させて神経系の機能を亢進するとされるが、ADHDに対する詳細な作用機序は十分に解明されていない。
同薬は、適正流通管理委員会に登録された医師、薬局のみが処方、調剤できる。

ストラテラの薬理作用も完全には解明されていないが、シナプス前ノルアドレナリントランスポーターに結合し、選択的にノルアドレナリンの再取り込みを阻害すると考えられている。
ノルアドレナリントランスポーターはドパミンの再取り込みもつかさどっており、動物実験でアトモキセチンが前頭前野のドパミン濃度を特異的に上昇させることを示すデータがある。
処方医や取り扱う薬局の制限はない。

ADHDの型によって、投与する薬剤の効果に違いはないとされている。
コンサータは服用回数が1日1回で済み、ストラテラよりも即効性が期待できる。
効果が出るまでにコンサータは2週間程度、ストラテラは2か月はみる。

保護者がメチルフェニデート製剤の依存性を懸念したり、チック障害やてんかん、うつなどの併存障害がある場合には、ストラテラを選択する。
同薬は血中半減期が短く、服用回数が1日2回であるが、寝付きを悪化させるといった睡眠への影響はほとんどなく、夕方以降や起床後すぐの併存障害の症状を軽減させる特徴がある。

参考書籍:日経DI2013.10

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