2019年1月20日更新.3,354記事.5,857,725文字.

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ACE阻害薬が認知症に効く?

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脳内移行性のACE阻害薬

薬剤師求人 福岡 – 双和薬局(福岡市)

①脳内移行性のACE阻害薬
(商品名:コバシル、カイトリル、ロンゲス、プレランなど)
②非脳内移行性のACE阻害薬
(商品名:レニベース、タナトリル、コナン、チバセンなど)

脳内移行性(中枢作用性)ACE 阻害薬は認知症のリスクを減らし、非脳内移行性(非中枢作用性)ACE 阻害薬はリスクを上昇させることが報告されています。

知らなかった。

レニベース、タナトリルあたりが近隣では処方頻度高い。

高齢者には中枢移行性のACE阻害薬のほうがいいってことかな。

ACE阻害薬と認知症

血圧や体液の恒常性の維持に関連することで知られるレニン・アンジオテンシン系(RA系)は、末梢循環系とは別に、脳内にも存在することがわかっています。

脳内のRA系は、大脳の認知機能に関与しており、アルツハイマー患者やその前段階の軽度認知障害患者では、脳内のACE活性が亢進していることが国内外の研究で確認されています。

ACE活性が亢進すると、脳内でのアンジオテンシン?の産生が過剰になり、その結果、脳内神経細胞からのアセチルコリンの遊離が抑制されて、認知機能の低下が起こるのではないかと考えられています。

また脳内ACE活性の亢進は、ACEの基質の一つであるサブスタンスPの分解を促進します。

サブスタンスPは、アミロイドβ蛋白の分解酵素であるニュートラルエンドペプチダーゼ(NEP)でも代謝されます。

ACE阻害薬で脳内のACE活性を低下させてサブスタンスPが増えれば、NEPの活性が亢進し、アミロイドβ蛋白の脳内での蓄積が抑制される可能性があります。

認知症にコバシル

ACE阻害薬のうち、脳内移行性が確認されているペリンドプリル(コバシル)やカプトプリルは、アルツハイマー病患者さまにおける認知機能低下抑制効果を示すとする論文があります。効果発現の機序は不明ですが、以下のように推測されています。
①脳組織親和性ACE阻害薬が脳内に過剰発現しているACE活性を抑制し、神経細胞シナプス間隙のアセチルコリン遊離を促進することで認知機能を改善する。
②アルツハイマー病病態の本質であるアミロイドベータ蛋白の脳内蓄積を抑制する認知症にコバシル。なぜ? 日経DI掲載クイズ QUIZ 薬剤師さんなら簡単? ちょいむず?

へー。

だからといって、血圧も高くない認知症患者にコバシル飲ませる医者はいなさそう。

まあ、気休め程度に。

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