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ポリエチレンスルホン酸ナトリウムが青あざに効く?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約2分38秒で読めます.
3,805 ビュー. カテゴリ:アオキュア
傷あとに使われるアットノンのブランドから、「青あざを伴う内出血に」というパッケージで、アットノン「アオキュア」という商品が販売されていた。
新発売:アットノン『アオキュア』│2018年│ニュースリリース│小林製薬株式会社
血行を促進し、滞った血を流すポリエチレンスルホン酸ナトリウムと、吸収促進作用のあるニコチン酸ベンジルエステルの2つの有効成分で、青あざを伴う内出血を改善する。
アットノンでも同じような効果が期待できそうですが、そこはさすがの小林製薬。ニッチな、すき間産業を得意分野とする製薬会社です。
ポリエチレンスルホン酸ナトリウム。。。ケイキサレート?かと思った。
ケイキサレートはポリスチレンスルホン酸ナトリウム。
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムの構造式
ポリエチレンスルホン酸ナトリウムの構造式
一字違いで大違い?
アオキュアと同じ成分の薬に、佐藤製薬のペリドールという商品があります。
●ヘパリン様物質ポリエチレンスルホン酸ナトリウムに吸収促進剤ニコチン酸ベンジルエステルを配合。血行をよくし塗布後10~15分で皮フの温度が1~2℃上昇。筋肉をほぐし、スポーツなどによる筋肉痛に効果をあらわすクリームです。
皮膚の温度が1~2℃上昇って、どうなのだろう?
他の塗り薬でも、患部へのマッサージ効果で皮膚温度上昇しそうな気はしますが。
そもそもスポーツ後の筋肉ケアとしてはエアーサロンパス的な冷却のほうを想像していましたが、温めるケアもあるのですね。
トレーニング後のアイシングは、運動の負荷で傷ついた筋繊維に血液が集まり過ぎるのを抑えるため。血流を抑え、腫れや炎症を抑えて、回復を早める。
トレーニング後に入浴やサウナで温めるのは、血行を良くして、ヒートショックプロテインを増やして、回復を促す。
どっちが良いのかは個人差もあるので、わかりません。
とにかく、内出血にアオキュアと謳われていますが、「出血しやすい又は出血が止まりにくい人」は使用してはいけないとなっているので、ワーファリンなどの抗血栓薬を飲んでいて体に青あざを作っているような人には、アオキュアを売ってはいけません。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。