更新日:2017年1月22日.全記事数:3,190件.

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痛風の痛みにアスピリンを使っちゃダメ?


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アスピリンを痛風に使っちゃダメ?

アスピリンの効能・効果に「痛風による痛み」と書かれています。

しかし、サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、痛風患者にアスピリンを使うことは避けるべきと言われています。
なんだかなあ。

アスピリンは少量投与で血清尿酸値を軽度上昇させ,大量投与で低下させる.鎮痛作用を発揮する量では血清尿酸値を低下させる作用がある.痛風発作中に血清尿酸値を変動させると関節炎が重症化することがあるので,痛風発作にはアスピリンは避けるべきである.痛風関節炎・痛風結節の治療|高尿酸血症・痛風のガイドライン

血清尿酸値の変動、がリスキーなわけですね。

ユリノームやザイロリックなども発作時には使わないほうが良いですし。

他の鎮痛剤もあるので、あえてアスピリンを使う必要はないかと。
思いきや、ボルタレンもロキソニンも痛風の痛みへの適応は取っていないという。

ボルタレンを痛風に使用することは承認適応症外です。
国内ではジクロフェナクナトリウムを痛風及び偽痛風に投与した報告があり、また、海外でも急性痛風に対するインドメタシンとの二重盲検試験を実施しています。
痛風の関節炎発作も主としてプロスタグランジン系(PG)を介した炎症であるので、PG合成阻害剤である非ステロイド剤の効果を期待し、投与されていることがあります。 ボルタレン FAQ 医療関係者向けページ

なんだかなあ。

アスピリンは痛風に禁忌

アスピリンは、常用量(1〜2g)を服用すると、尿細管における尿酸の排泄を抑制して血清尿酸値を上昇させる。
一方、大量(5〜10g)に服用すると尿酸再吸収抑制作用を示し、尿酸値を低下させる。
痛風発作時に血清尿酸値を変動させると発作が増悪しやすくなるため、痛風発作期にアスピリンを服用するのは避けるべきとされている。

参考書籍;日経DI2015.6

アスピリンが尿酸排泄を促進する?

アスピリンは尿酸の排泄を抑制することが知られていますが、投与量によってその働きが変わるようです。

アスピリン2000mg以下では尿酸排泄を低下させます。

最近の研究では、抗凝固療法に用いられる100mg程度の少量でも尿酸排泄を抑制することが示唆されています。

しかし、3000mg以上の大量を服用すると腎からの尿酸の排泄を促進します。

アスピリン3000mgなんて普通処方しないので、基本的には尿酸排泄抑制ですね。

痛風には使えません。

バイアスピリンを使っている患者にアロプリノールやフェブリクが処方されていることは多いですが、痛風発作時にはバイアスピリンは中止したほうがよいのかどうか。
バイアスピリンの添付文書の禁忌や慎重投与には、特に痛風や高尿酸血症に関する記載は無いので中止する必要は無いとみていいかな。

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