2018年12月14日更新.3,343記事.5,772,518文字.

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低用量ピルと中用量ピルの違いは?

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中用量ピルと低用量ピルの違いは?

中高用量OC(Oral Contraceptive)と低用量OCの違いは、基本的にはエストロゲン量による、エストロゲン量が50μg未満のものを低用量OCとし、50μgは中用量OC,50μgを超えるものを高用量OCと呼び、区別している。

エストロゲンには血液凝固能を量依存的に亢進させるリスクがあるので、健常人が長期にわたって服用するOCの場合、静脈性血栓塞栓症発現のリスクが高まることは否定できない。

そのリスクを抑えるため低用量に改良されてきたのは周知の事実である。
したがって、低用量OCに変わることによってエストロゲンに依存する副作用が低減するのは当然のことといえる。

また、両ホルモン量とも減量しているので、視床下部・下垂体系の抑制も中高用量OCより減弱しており、飲み忘れによる不正性器出血や排卵のリスクに十分注意しなければならない。

低用量OC服用中に不正性器出血が続くような場合、2錠を服用させて増量し、止血を試みる方法がある。
それでも止血が困難な場合、服用を中止して7日間休薬し、中高用量OCに変えて投与を継続することも考えられる。

実際に、欧米諸国ではこのような症例のために、エストロゲン量が50μgの中用量OCが使用されている。
一方、中高用量OCの場合、視床下部・下垂体系の抑制が強いため、長期投与によるpost-pill amenorrheaが低頻度ながらみられる。

このような症例の約20%に乳汁漏出を伴い、妊孕能の回復の遅れをみることがある。
また、長期になると視床下部・下垂体系の抑制、および子宮内膜の委縮が強くみられることもあるので、若い思春期女性には薦められない。

一相性、二相性、三相性の違いは?

現在発売されている低用量ピルには、一相性、二相性、三相性の三種類の製剤があり、一相性はホルモン量が常に一定、二相性は排卵を境に卵胞期と黄体期でホルモン量に変化をつけたもの、三相性は二相性のホルモン量変化に加え排卵気のホルモン量を考慮して変化をつけたものである。

一相性では不正出血は少ないものの悪心・嘔吐などの副作用が出現しやすく、また三相性では副作用症状は少ないが不正出血が起こりやすく、また、飲み忘れた場合の対処が面倒である。

二相性はその中間的と考えられる。

低用量ピルの21錠タイプと28錠タイプの違いは?

すべての製剤は21日間活性成分を含んだ製剤を服用するが、その後7日間休薬する21錠タイプと、7日間の休薬期間にプラセボ錠を服用し、飲み忘れを防止する28錠タイプがある。
21錠タイプから28錠タイプへ切り替える場合、以降は休薬期間がないことを、また、28錠タイプから21錠タイプへ切り替える場合、21錠服用後7日間の休薬期間を必ずとって次の包装を服用するよう徹底させる必要がある。

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