更新日:2016年9月1日.全記事数:3,136件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ビタミンCは摂り過ぎても大丈夫?


スポンサードリンク

ビタミンC過剰症

ビタミンCは水溶性ビタミンで、多く摂取しすぎても、尿といっしょに出ていくので心配ない、と思っていました。

水に溶かしてマウスに与えるビタミンCを最適値より増やしていく実験で、脳などの神経細胞の機能障害が徐々に増加したという報告があります。

私もビタミンC入りのお菓子を過剰摂取気味の傾向があるので気をつけます。

ビタミンCの許容上限摂取量は2000mg/日とされており、これを超えない量であれば安全だと考えられています。
許容上限摂取量を超えて摂取すると、下痢・吐き気・腹痛などの胃腸の不調を引き起こすことがあります。

水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン

水溶性ビタミンは水に溶けやすいビタミンで、ビタミンBとC。

脂溶性ビタミンは水に溶けにくく油に溶けやすいビタミンで、ビタミンA、D、K、E。

ビタミンCは過剰に摂取しても問題ない?

ビタミンCは広い摂取範囲で安全と考えられ、3~4g/日を摂取した時に浸透圧性下痢を起こします。
ただし、ビタミンCの体外排泄がうまくいかない腎臓障害の人では、別の有害事象を起こす可能性があります。
例えば、腎機能障害の人が、数g/日のビタミンCを継続摂取した条件では、腎シュウ酸結石のリスクが高まります。

また、両側腎摘により腎臓移植を受けた人が、自己判断で大量のビタミンC(2g/日)を摂取していたため、続発性シュウ酸症を起こしたという報告もあります。
鉄過剰症、ヘモクロマトーシス(血色素症)、サラセミア(地中海貧血)、鉄芽球性貧血の場合に、サプリメントとしてビタミンCを摂取すると、症状が悪化する恐れがあります。

したがって、何らかの疾患を持っている人は安全と言われるビタミンCでも、自己判断でサプリメントを摂取しないことが安心・安全です。
ビタミンCは過剰に摂取しても余剰分は体外に排泄されるため、サプリメントとして1g/日以上の量で摂取することは推奨されていません。
したがって、ビタミンCは野菜や果物から摂取することを基本とし、加工食品の栄養表示値をチェックして、サプリメントから摂取する際には総摂取量が1g/日以上とはならないようにすることが妥当です。

また、ほとんどの人では過剰摂取しても下痢などが有害事象となりますが、腎機能に障害がある人では、別の有害事象が起こる可能性もあるので、サプリメントを利用する際には必ず医療関係者に相談することが肝要です。

過剰なビタミンCは尿から出る?

体内ビタミンCレベルは、消化管からの吸収率、体内における再利用、腎臓からの未変化体の排泄によって調節されています。
体内ビタミンCプールを反映する白血球ビタミンC濃度は、摂取量が100mg/日で、また血漿濃度は摂取量がおよそ400mg/日で飽和します。
体内への吸収率は200mg/日程度までは90%と高いのですが、1g/日以上になると50%以下となります。
つまり、サプリメントから1000mg以上の量を摂取しても、ほとんどが尿中に排泄されてしまうのです。

ビタミンCと壊血病

ビタミンCが不足すると壊血病を起こしますが、毎日6~12mg程度を摂取していれば壊血病は発症しません。
そこで、昔のビタミンCの推奨摂取量は、ある程度摂取しない日が続いても不足状態とはならない50~60mg/日に設定されていました。

一方で最近の研究から、心臓血管系の疾病発症に生体成分の酸化損傷が関連し、ビタミンCがその酸化損傷を防御していることが明らかにされてきました。
この心臓血管系の疾病予防を視点として、現在のビタミンCの推奨摂取量100mg/日が設定されています。

ビタミンCは体内でほとんどが還元型のアスコルビン酸として存在し、多くの酵素の補助因子として作用しています。
代表的な欠乏症である壊血病は、コラーゲンを合成する際の酵素の補助因子となっているアスコルビン酸が不足することによりコラーゲン繊維の構築不全が起こり、それによって毛細血管壁が脆弱となり、歯肉、皮下、粘膜からの出血を起こします。
ビタミンCは、そのほかにも骨の形成やカテコールアミンの生成に関与しています。

ビタミンCと鉄

アスコルビン酸が非ヘム鉄の吸収を促進することはよく知られています。
これは、消化管の鉄輸送体が2価鉄を輸送するために、アスコルビン酸が3価鉄を2価鉄に還元することによって、鉄の吸収を高めるという機序で作用しています。

ビタミンCががんに効く?

ビタミンCが、がんの治療に利用されているという情報がありますが、これは経口摂取ではなく点滴なので、サプリメントの有効性を示す根拠とはなりません。

天然のビタミンC?

医薬品としてビタミンCを摂取することがありますが、これが食品のカテゴリーで流通しているサプリメントにも適用できるとは言えません。
天然・自然という言葉が消費者に安心感を与えることから、サプリメントの中には、「天然のビタミンC」、「化学合成したビタミンCとは違う」といった宣伝で、製品をアピールしているものがあります。
しかし、化学形態がL-アスコルビン酸ならば、その作用に天然・自然と合成品に違いはありません。
天然ビタミンCなるものは、実はアスコルビン酸だけでなく、他の成分が混入した原材料を意味しているのです。

ビタミンCの特徴は?

・ビタミンCは、水溶性ビタミンの1種。
・生体の活動においてさまざまな局面で重要な役割を果たしている。
・化学的にはアスコルビン酸のL体のみをさす。

参考書籍:調剤と情報2014.6

問題答え
チョコラAはビタミン(  )であるビタミンA
アルファロールはビタミン(  )であるビタミンD
ロカルトロールはビタミン(  )であるビタミンD
フルスタンはビタミン(  )であるビタミンD
ホーネルはビタミン(  )であるビタミンD
アリナミンはビタミン(  )であるビタミンB1
ノイビタはビタミン(  )であるビタミンB1
ジアノイナミンはビタミン(  )であるビタミンB1
ベストンはビタミン(  )であるビタミンB1
ベンフォチアミンはビタミン(  )であるビタミンB1
ジセタミンはビタミン(  )であるビタミンB1
強力ビスラーゼはビタミン(  )であるビタミンB2
フラビタンはビタミン(  )であるビタミンB2
ハイボンはビタミン(  )であるビタミンB2
アデロキシンはビタミン(  )であるビタミンB6
アデロキザールはビタミン(  )であるビタミンB6
ピドキサールはビタミン(  )であるビタミンB6
ナイクリンはビタミン(  )であるビタミンB3(ニコチン酸)
ハイコバールはビタミン(  )であるビタミンB12
メチコバールはビタミン(  )であるビタミンB12
パントシンはビタミン(  )であるビタミンB5(パントテン酸)
ハイシーはビタミン(  )であるビタミンC
ユベラはビタミン(  )であるビタミンE
ビオチンはビタミン(  )であるビタミンB7(ビタミンH)
カチーフNはビタミン(  )であるビタミンK1
ケーワンはビタミン(  )であるビタミンK1
ケイツーはビタミン(  )であるビタミンK2
グラケーはビタミン(  )であるビタミンK2
フォリアミンはビタミン(  )であるビタミンB9(葉酸、ビタミンM)

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサードリンク