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ワンアルファは食後服用したほうが良い?
公開. 更新. 投稿者:骨粗鬆症.この記事は約3分46秒で読めます.
8,608 ビュー. カテゴリ:脂溶性ビタミンは食後?
ビタミンA、D、K、Eなどの脂溶性ビタミンは、食後に摂取したほうが良いという。
食事中の油に溶けて、体に吸収されやすいから。
食事をすると胃腸の働きが活発になり、胆汁酸が分泌され、脂肪や脂溶性ビタミンなどの脂溶性栄養素を乳化、ミセル化して、小腸から吸収されるというメカニズム。
ワンアルファとかアルファロール(アルファカルシドール)、エディロールなどのビタミンD製剤は、食後に服用したほうがいいわけだ。
しかし、添付文書の用法上、服用時点の記載は無い。
エディロールに関しては「食事の有無における単回経口投与時の薬物動態パラメータ」で空腹時と食後のCmaxとAUCの記載があるが、むしろ空腹時のほうが血中濃度高いという結果。
食前に飲んでも良さそう。
一般に骨吸収は夜間に行われるため、骨を丈夫にするためには牛乳などで就寝前に飲むのがよいといわれている。
また、そうすることで夜間空腹時に、1α,25-(OH)2Dの血中濃度がピークとなり、高カルシウム血症の発生を抑える効果もあると考えられている。
しかし、アルファロール(アルファカルシドール)の活性代謝物である1α,25-(OH)2D3のTmaxは9時間、T1/2は17.6時間(5μg投与時)と長く、服薬開始15日後には血中濃度の日内変動はほぼ消失する。
このため、服薬のタイミングが薬効や高カルシウム血症などの副作用発生に影響するとは考えにくい。
アルファロール(アルファカルシドール)は患者にとって最も服用しやすい時間帯を選んで飲んで差し支えない薬だという。
ビタミンE製剤のユベラNについても調べてみた。
こちらも用法上では服用時点の記載は無いが、薬物動態の食事効果のところで、
健康成人男子4名にトコフェロールニコチン酸エステルとして600mgを経口投与した結果、食後服用は空腹時服用に比べ、最高血漿中濃度は32倍、AUCは29倍高い値を示した。本剤の吸収には食事が強く影響する。
血中濃度が32倍高いって。
ユベラNは食後に飲んでもらったほうがよさそうだ。
ビタミンK製剤のグラケーの用法は、
通常、成人にはメナテトレノンとして1日45mgを3回に分けて食後に経口投与する。
「食後」と指示されております。
さらに「食事の影響」の部分にも、
健康成人男子3名に本剤1カプセル(15mg)を一晩絶食後あるいは朝食摂取30分以内に経口投与し、血漿中メナテトレノン濃度推移を検討したところ、一晩絶食後投与では本剤の吸収は低下した。
との記載があります。
グラケー食前は疑義照会ですね。
ビタミン剤は食後服用?
薬剤の小腸細胞膜における通過性は受動拡散であり、細胞膜への透過性が高い。
すなわち脂溶性の高い薬剤ほどその吸収率も高い。
これに対し、水溶性の低分子薬は細胞膜を容易に浸透できないため、小腸上部の輸送担体により吸収されるがその輸送能力に限界があり、薬剤が一度に大量に小腸に到達すると細胞間隙からの吸収限界をこえてしまうため、吸収しきれない薬剤は糞中排泄されてしまう。
胃内容物が存在することで、胃内容排泄速度が遅延し小腸への薬剤の移行速度が低下することで、吸収限界をこえて排泄される薬剤は減少する。
水溶性ビタミン(ビタミンB、ビタミンC)などは食後服用により吸収量が多くなります。
脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン
まれに食事の代わりにビタミン剤を飲むような人もいるようですが、ビタミン剤は食後に飲んだほうが効果的です。
ビタミンには脂溶性のビタミン(ビタミンA・D・E・K)と水溶性のビタミン(ビタミンB・C)があり、脂溶性のビタミンは油に溶けて吸収されるので、空腹時よりも食後にとったほうが効果的です。
ワンアルファ錠0.5μg 1錠
1日1回朝食後 30日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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