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ベネットは腎障害患者に禁忌?
公開. 更新. 投稿者:骨粗鬆症.この記事は約2分39秒で読めます.
4,541 ビュー. カテゴリ:腎機能とビスホスホネート
ビスホスホネート製剤は、腎機能が低下した患者では排泄が遅延することが報告されており、危険性が高まるため注意が必要です。
各ビスホネート製剤の腎障害に対する記載は、以下の通り。
リセドロン酸(アクトネル/ベネット):【禁忌】高度な腎障害のある患者[クレアチニンクリアランス値が約30mL/分未満の患者では排泄が遅延するおそれがある。]
アレンドロン酸(フォサマック/ボナロン):【慎重投与】重篤な腎機能障害のある患者[使用経験が少なく安全性が確立していない。]
ミノドロン酸(リカルボン/ボノテオ):【慎重投与】重篤な腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。]
イバンドロン酸(ボンビバ):【慎重投与】高度の腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。使用経験がなく安全性が確立していない。]
リセドロン酸はクレアチニンクリアランス30mL/分で禁忌である。
薬によって、高度な腎障害or重篤な腎障害と記載は異なる。
ここらへんの添付文書の記載はあいまいですが、いずれにせよCCr30mL/分を切ったら慎重と考えるべきと思われます。
ちなみにエチドロン酸(ダイドロネル)も、【禁忌】重篤な腎障害のある患者〔排泄が阻害されるおそれがある。〕となっています。
腎障害患者に整形外科からビスホスホネートが出てたら、ほぼ疑義照会と考えたほうがよろしいかな。
代替案として、その他の骨粗鬆症治療薬と腎機能について、
活性型ビタミンD製剤
アルファカルシドール(アルファロール):記載なし
カルシトリオール(ロカルトロール):記載なし
エルデカルシトール(エディロール):【慎重投与】腎機能障害のある患者
選択的エストロゲン受容体調節薬
ラロキシフェン(エビスタ):【慎重投与】腎障害のある患者[安全性は確立していない。]
バゼドキシフェン(ビビアント):【慎重投与】腎機能障害のある患者[安全性は確立していない。]
カルシウム製剤
L-アスパラギン酸カルシウム水和物(アスパラCA):【禁忌】重篤な腎不全のある患者〔カルシウム排泄低下により、高カルシウム血症があらわれるおそれがある。〕
代替薬を勧めるとしたら、活性型ビタミンD製剤のアルファロール、ロカルトロールなどになる。
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