2019年3月21日更新.3,396記事.5,979,523文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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とびひの原因はMRSA?

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とびひとMRSA

伝染性膿痂疹(とびひ)におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の割合は、実に3割を超えているとのこと。
MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌のことですが、メチシリンだけでなく、大半のペニシリン系・セフェム系抗生物質(βラクタム剤)にも耐性であり、βラクタム剤以外の抗菌剤にも耐性を示します。
昔はリンデロンVGで簡単に治ったそうですが、今はなかなかそうはいかないらしい。
たかがとびひ、と侮れない状態になっています。

MRSAは怖い?

とびひの原因の3割はMRSAと言われているように、皮膚科領域で分離される黄色ブドウ球菌の20~40%がMRSAであるといわれています。
MRSAというと抗生物質が効かない、怖い菌というイメージがあります。
しかし、皮膚科領域で分離されるMRSAは、一般的に院内感染を起こして問題となる多剤耐性の院内獲得型MRSA(HA-MRSA)ではなく、βラクタム系薬に対しては耐性ですが、それ以外の薬剤には感受性を示す市中獲得型MRSA(CA-MRSA)が大部分です。
海外のCA-MRSAは白血球破壊毒素(PVL)を産生し、重篤な肺炎などの感染症を引き起こしますが、日本ではCA-MRSAのほとんどがPVLを産生しないため、重篤化するリスクは低いのが現状です。

とびひと抗菌薬

外用抗菌薬は、皮膚の水疱に直接塗布することで原因菌を殺菌する。
近年、ゲンタマイシン硫酸塩(ゲンタシン)に原因菌が耐性を示し、治療が無効であることが多いため、フシジン酸ナトリウム(フシジンレオ)やテトラサイクリ
ン塩酸塩(アクロマイシン)、ナジフロキサシン(アクアチム)などの軟膏が処方される頻度が高い。

一方、内服抗菌薬は一般に皮疹の拡大傾向が強い場合に処方される。
黄色ブドウ球菌に感受性のあるセフェム系やペネム系の抗菌薬が第一選択となる。
しかし、感染者の20~40 % からメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) が分離されたという報告がある。
このためセフェム系抗菌薬を3~4日投与しても皮疹の乾燥や痂皮化が認められない場合にはMRSAの感染を疑い、処方が変更されることが多い。

その場合、ホスホマイシンカルシウム水和物(ホスミシン)、スルタミシリントシル酸塩水和物(ユナシン)、クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物(クラバモックス)、ノルフロキサシン(バクシダール)などが単剤または併用で用いられる。

MRSAは常在菌?

抗生物質の効かない耐性菌の代表として、MRSAは恐れられています。

MRSAというのは、元々人間誰しもが持っている黄色ブドウ球菌という皮膚の常在菌が耐性を獲得したもので、現在ではMRSAも常在菌として、人間と共存しているようです。

黄色ブドウ球菌では、以前からさまざまな抗菌薬に耐性を示すメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の増加が問題視されてきました。

皮膚科領域でも、分離される黄色ブドウ球菌の20~40%がMRSAであるといわれています。

ただし、皮膚科領域で分離されるMRSAは、一般的に院内感染を起こして問題となる多剤耐性の院内獲得型MRSA(HA-MRSA)ではなく、過去1年以内の入院歴や医学的処置歴のない患者さんから分離され、βラクタム系薬に対しては耐性ですが、それ以外の薬剤には感受性を示す市中獲得型MRSA(CA-MRSA)が大部分です。

海外のCA-MRSAは白血球破壊毒素(PVL)を産生し、重篤な肺炎などの感染症を引き起こしますが、日本ではCA-MRSAのほとんどがPVLを産生しないため、重篤化するリスクは低いのが現状です。

参考書籍:日経DI2014.6

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フェニトイン服用中に胃癌発覚し体重減少 対処法は?

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薬剤師

60歳男性。交通事故による外傷にてフェニトインを服用しながら外来通院をしていたが、定期検診で胃がんを指摘された。進行が速く急激に栄養状態も低下している。入院時に58kgあった体重が現在50kgに低下し、アルブミン値も4.4g/dLから2.7g/dLに低下した。フェニトインの血中濃度を測定したところ、以前は12.3mg/Lあったものが8mg/Lまで低下している。どのような対処が必要となるか。
A. 血中濃度が低下しておりフェニトインを増量する
B. 低アルブミンにより遊離型濃度が増えているので減量する
C. 血中濃度は低下しているが、低アルブミンにより遊離型の比率が上昇しているため、遊離型濃度は変わらないことから投与量はそのまま

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