更新日:2017年4月7日.全記事数:3,137件.

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口唇ヘルペスと性器ヘルペスの違いは?


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口唇ヘルペスと性器ヘルペス

ヘルペスウイルスにはいくつか種類があって、口唇ヘルペスなど上半身のヘルペスは1型、性器ヘルペスなど下半身のヘルペスは2型が多いです。

しかし、ヘルペスはヘルペスなので、口唇ヘルペスが性器に感染することも、性器ヘルペスが口唇に感染することもあります。

女性では、口唇でも性器でも1型と2型の占める割合に大きな違いは見られないらしいです。

HSV-1とHSV-2の違い

性器ヘルペスにはHSV-1による場合と、HSV-2による場合があります。

欧米ではHSV-2によるものが大半を占めますが、わが国ではHSV-1による場合が比較的多く、女性の性器ヘルペスの約40%はHSV-1によります。

ただし、再発をくり返す性器ヘルペスの多くはHSV-2によります。

HSV-1とHSV-2の鑑別は、現在保険適用となっている血清診断法では交差反応があるため抗体価から判定することはできませんが、HSVの表面抗原であるグリコプロテインGを用いた検出キットを用いると、HSV-1に対するIgG抗体とHSV-2に対するIgG抗体を別個に検出し得るので鑑別できます。

また、モノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法を行えば、塗抹標本からウイルス抗原を検出でき、HSV-1とHSV-2の鑑別が可能です。

PCR法によるHSV-DNAの検出もHSV-1とHSV-2の鑑別が可能です。

HSVには1型と2型があって、人と人との接触によって伝播し、感染が成立すれば全身のどの部位にも病変おw作りますが、
1型による疾患はおもに上半身に、2型による疾患はおもに下半身に発症する特徴があります。

HSVはまったく免疫のない個体に初めて感染(初感染)したあと、三叉神経節と脊髄後根神経節にウイルスを作らずに隠れ住む、潜伏感染の状態となり、一生その人に保持されます。

個人によってさまざまな頻度で再び増殖(再活性化)したあと、神経内を皮膚粘膜へ移動して口唇や性器などに再発病変を生じます。

再活性化だけで明らかな病変を作らず、口腔内などにウイルスがごく微量分泌されることもあり、この現象は無症候性排泄と呼ばれています。

HSV1型は小児期に感染を受けることが多く、日本人の20歳成人のHSV1型に対する抗体保有率約50%程度であり、HSV2型は性感染症として伝播することが多く、成人のHSV2型特異的抗体保有率は約10%程度であろうといわれています。

有効なワクチンが存在しないことと、無症候性排泄からでも伝播が起こり、また再発を繰り返す特徴があるので、単純ヘルペスを未然に予防することは現状では困難です。

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