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子供に虫よけスプレー使っちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:皮膚感染症/水虫/ヘルペス.この記事は約3分11秒で読めます.
2,727 ビュー. カテゴリ:虫よけスプレーは危険?
虫除けスプレーにはディートと呼ばれる化合物が含まれているものが多い。
化学名をジエチルトルアミドと言って、1964年に米軍が兵士用に開発しました。
ディートの毒性には不明な点が多く、動物実験で連続的大量摂取により神経毒性が見られたとの報告もありますが、感染症の危険に比較すれば極めて小さいとするのが一般的な評価です。
虫除け剤を成分で分類すると、ディート(DEET;N、N−ジエチル−m−トルアミド)を有効成分とする製品と、ディート不使用の製品に大別できる。
ディートは、米疾病対策センター(CDC)で有効性が証明され、皮膚や衣服に使用することを米環境保護庁(EPA)が認めた有効成分の1つ。
日本国内でも50年にわたり使用されてきた。
米国などでは30%以上の高濃度の製品が販売されているが、国内で販売されている製品におけるディートの有効成分は海外に比べて低く、最高でも12%ほど。
なお、国内ではディートの濃度が10%以下の製品は医薬部外品、10%を超えると医薬品(第2類医薬品)に分類されている。
厚生労働省は6ヶ月未満の乳児にディートを使用すべきではないとしているが、米小児科学会による年齢制限は2ヶ月未満となっている。
塗布回数については、日本では6ヶ月以上2歳未満は1日1回、2歳以上12歳未満は1日1〜3回が目安とされているが、米国では回数の制限はない。
ディートは濃度が高いほど、忌避効果が持続すると考えられており、4.75%では約1時間30分、6.65%では約2時間、20%で約4時間、忌避効果が持続したという研究データがある。
国内で販売されているディート濃度が低い製品は、大人の場合こまめに塗りなおす必要があるだろう。
ディートは危険?
ディート(DEET:ジエチルトルアミド)を含有する虫よけは子どもへの使用を避けてください。
海外にて、急激に吸い込んだり、慢性的に皮膚に使用した場合にけいれんや血圧低下、発疹などの危険性が指摘されたため、2005年8月の厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知により、ディートを含有する虫よけに対して以下のような年齢による使用制限が通達されました。
小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者などの指導監督下で、以下の回数を目安に使用すること。
なお顔には使用しないこと。
①6か月未満の乳児には使用しないこと。
②6ヶ月以上2歳未満は1日1回。
③2歳以上12歳未満は1日1~3回。
ディートはアメリカで開発され、日本では1962年から販売されています。
100mL中に12gディートを含んでいると医薬品扱いに、それ以下の濃度のものは医薬部外品扱いになります。
ペルメトリン
最近は、ペルメトリンを含む忌避剤を塗布した衣服や虫除けネットなどが国内でも販売されるようになった。
これらの製品では、洗濯してもペルメトリンの効果を持続させる技術を採用しており、この加工技術は米CDCや世界保健機関(WHO)にも認められている。
ペルメトリンはピレスロイド系殺虫剤の一種で、節足動物に広い忌避効果を示す。
海外では疥癬の治療薬としても用いられている(日本では未承認)。
レモンユーカリ油
ディートを含まない虫よけでは、レモンユーカリ油を用いた製品が多い。
有効成分はp−メンタン−3、8−ジオールで、独特の芳香があり、蚊に対して低濃度のディートと同様の効果があるとの報告がある。
ただし安全性が未確認であるため、CDCは同成分の虫除け剤を3歳以下に使用しないよう呼び掛けている。
イカリジン
イカリジンは、こしょう(ブラックペッパー)の辛みの成分ピペリンに似せて作られた薬品で、海外(主にヨーロッパ)では1980年代から虫よけの成分として使用されてきました。蚊を殺すことはなく、蚊がこの成分で錯覚を起こし、人を刺さなくなると考えられている、虫よけ(忌避剤)です。
ディートと同じく蚊の成虫、ブヨ、アブ、マダニに効果があります。
昆虫の触覚の感覚子上にある受容体に作用して、二次伝達物質の産生を促して脳に伝達します。その結果、ヒトなどの吸血源からの誘引物質の認識を妨げて、吸血源の認知を阻害することで、忌避効果を示すとされています。ただし、ディートはツツガムシ、サシバエ、トコジラミに効果がありますが、イカリジンにはありません。
イカリジンの持続時間は、6時間程度となっていますが、片腕に十分な量を塗布した試験の結果によるため、汗を多くかいたら、それより短時間で塗り直す。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
ペルメトリンはインセクトシールド等の製品加工を行った服が出始めてすよね。ただ、剤自体は国内では農薬でしか認可されていないようですが、毒性強いのではないでしょうか。分かれば教えてください。