2018年8月16日更新.3,303記事.5,449,541文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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妊婦はローストビーフを食べちゃダメ?

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妊婦と生肉

古い話題ばかり扱ってスミマセン。
妊婦がローストビーフを食べちゃダメという話。佐々木希が炎上させた件です。

ローストビーフは生肉なので、生肉に付着しているトキソプラズマという菌に妊婦が感染すると早産などのリスクが高まるのでダメという話。
トキソプラズマは胎盤も通過してしまうため、妊娠中の胎児に感染するリスクもあるという。

ただ、基本的にトキソプラズマは生肉の表面についている菌で、ローストビーフはトキソプラズマを死滅させるために表面を焼いた肉料理であるため、妊娠中に食べたとしても問題ないとされています。

しかし、数年前のユッケ問題もあり、十分に火を通していない、衛生管理が不十分な店というのも考えられるので、余計なリスクは回避したい。
肉は十分焼いて食べましょう。

豚肉を生で食べちゃダメ?

豚肉を生で食べると、豚自体が保有している豚ヘルペスウィルスやトキソプラズマ、E型肝炎などの感染症にかかる恐れがあります。
更に、流通段階においては、カンピロバクター、リステリアほかの食中毒原因菌汚染の可能性があります。

なぜ「豚肉は生で食べてはいけない」といわれているのか?
現在はほとんど見られませんが、かつては、トキソプラズマという原虫に感染している豚が多く見られました。
トキソプラズマは、妊娠中の女性が感染すると、胎児の健康状態に悪影響を与えたり、悪くすると流産に至る場合もあります。
そのためとくにダメな印象を与えたのだと思いますが、そもそも保健所は牛肉や鶏肉も含め、すべての家畜の生食を避けるよう呼びかけています。

生肉でカンピロバクター食中毒

カンピロバクター食中毒の主な症状は下痢や腹痛、発熱。潜伏期間は2~7日。
最近の研究では筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる「ギラン・バレー症候群」を引き起こす可能性があることも明らかになっている。
全国的にはカンピロバクターによる食中毒が最も多い。
カンピロバクターは健康な状態でもあらゆる家畜が保菌しており、現在の食肉処理技術でこれらの菌を100%除去するのは難しい。

調理の際の注意点として
(1)食肉に触れたまな板、包丁、ふきんは使用後、よく洗い、熱湯や台所用漂白剤で消毒する
(2)焼き肉などの時は生肉を取り扱う専用の菜ばしやトングを用意し、食事に使うはしと区別する
(3)まな板、包丁はできるだけ食肉専用の物を使う
(4)食肉を取り扱った後はよく手を洗う
などを呼び掛けている。

食中毒は夏に多い?

食中毒には主に「細菌性食中毒」、フグやキノコなどが原因の「自然毒による食中毒」、「化学物質による食中毒」の3大原因があり、中でも発生件数が最も多いのが「細菌性食中毒」とのこと。
「腸炎ビブリオ」「サルモネラ」「ブドウ球菌」などの細菌は梅雨時から増え、8月にはピークに。
これらの細菌の多くは25度から40度、75パーセント以上の湿度で急激に増殖するため、高温多湿なこれからの季節には特に注意が必要。

冬にも食中毒はありますが、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性食中毒。
夏に流行する細菌性食中毒は、高温多湿で増殖する。

食中毒の変化

ほんの少し前までは、食中毒といえば夏、食品の腐敗、保存不良などがキーワードのように挙げられたが、冷蔵庫、冷凍庫などによる食品保存法の一般化、食材の多様化とその供給地域の拡大、国際化などから、いまや季節性は薄らぎ、夏に限ることなくいつでも食中毒は起こり得ると考えておく必要がある。

食の安全性はかつてに比べれば格段の進歩を遂げたが、食材・食品・調理などが1か所で大量に取り扱われる傾向、流通の拡大、そして消費者側の生食・グルメ志向などは、原因食品の多様化・複雑化を招くこととなった。

また、食中毒がいったん生ずると、広い地域で多人数に被害が及ぶ可能性が高くなるなど、過去と状況が変化してきていることも考慮しておく必要がある。

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