更新日:2016年11月21日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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混ぜるな危険はなぜ危険?


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まぜるな危険

市販されている洗剤や漂白剤で「まぜるな危険」と表示しているものがあります。

塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)は、酸性の洗剤(サンポールなど)と混ぜると、猛毒の塩素ガスが発生します。

塩素系洗剤の主成分は、次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)です。この物質は、加水分解によって次亜塩素酸(HOCl)になります。

NaOCl + H2O ⇔ HOCl + Na+ + OH-

したがって、実際は、塩素系洗剤中の塩素はHOCl(次亜塩素酸)の形で存在しています。この物質は、非常に酸化力が強く、そのため、漂白・殺菌に威力を発揮します。

次亜塩素酸が塩酸と混ざると、塩素ガス(Cl2)を発生します。

HOCl + HCl ⇔ H2O + Cl2↑

塩素ガスは、眼、皮膚を腐食させます。さらに、濃度が高いと死に至る危険性さえあります。

洗剤同士を混ぜて使うようなことは止めましょう。

また、硫黄化合物を含む薬剤(610ハップ)と酸性洗剤を混合すると、有毒の硫化水素ガスが発生します。

CaS+HCl2→CaCl2+H2S

洗剤を入浴剤や農薬に混ぜるようなことも止めましょう。

酸素系漂白剤

酸素系漂白剤なら酸性洗剤と混ぜても大丈夫。

漂白剤 – Wikipedia

家庭用漂白剤には「塩素系」と「酸素系」とが存在する。塩素系の漂白剤とトイレ用洗剤などの酸性薬剤を混ぜて使用すると、塩素系漂白剤に含まれる弱酸である次亜塩素酸が遊離、分解し猛毒の塩素ガスが発生する。このために消費者が死亡する事故が発生した。度重なる消費者保護団体や製造業者の呼びかけにもかかわらず、依然として相乗効果が期待できると錯覚する消費者が減らなかったことから、各社の塩素漂白剤のパッケージに「まぜるな危険」と大書するに至っている。酸素系漂白剤では混合しても塩素ガスは発生しないため、警告表示はされていない。

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