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プロマックの亜鉛とキレート形成する薬
公開. 更新. 投稿者:相互作用/薬物動態.この記事は約1分4秒で読めます.
5,139 ビュー. カテゴリ:亜鉛による薬物吸収阻害
プロマックの併用注意には、
1. 薬剤名等ペニシラミン製剤
臨床症状・措置方法同時に服用することにより,併用薬剤の効果を減弱するおそれがあるので,やむを得ず投与する場合には,同時に服用させないなど注意して投与すること。
機序・危険因子同時投与した場合,本剤が併用薬剤とキレートを形成し,吸収を低下させる可能性がある。
2. 薬剤名等レボチロキシンナトリウム臨床症状・措置方法同時に服用することにより,併用薬剤の効果を減弱するおそれがあるので,やむを得ず投与する場合には,同時に服用させないなど注意して投与すること。
機序・危険因子同時投与した場合,本剤が併用薬剤とキレートを形成し,吸収を低下させる可能性がある。
メタルカプターゼ、チラーヂンとの相互作用に注意するよう記載がある。
それ以外にも注意すべき薬がある。
ペニシラミンや甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシンナトリウム水和物)は、消化管内でZnと容易にキレートを形成する。
これらの薬剤とZn含有製剤(ポラプレジンク)や牡蠣肉エキスなどの健康食品を同時服用すると、吸収が低下し薬効が減弱する可能性があるため、同時服用禁忌である。
ビスホスホネート系薬、テトラサイクリン系薬、キノロン系薬、セフジニルなどもZnとキレート形成すると考えられるため、Zn含有製剤との同時服用は避ける。
やむを得ず併用する場合は、服用間隔を2時間以上空けるように指導する。
参考書籍:薬の相互作用としくみ
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