2018年12月18日更新.3,342記事.5,770,694文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
ボンゾール

ダナゾール製剤は、GnRHアゴニストの開発前はよく用いられたが、肝障害や血栓の副作用発現頻度が高いため現在では第一選択薬ではない。

米国ではダナゾール局所投与療法用の vaginal ring の治験が進行中である。
ダナゾールは17α-ethinyl testosteroneの誘導体であり、子宮内膜症の治療薬としては最も古くから使用されている。

肝機能障害や血栓症などの重篤な副作用を認めたため一時使用が控えられたが、低用量長期投与など投与方法の工夫により副作用が軽減され疼痛除去効果が報告されるようになり有効性が見直されてきている。

下垂体ゴナドトロピン分泌抑制作用、卵巣におけるステロイドホルモン産生酵素の活性抑制作用、子宮内膜症組織への直接増殖抑制作用などを示す。→子宮内膜症組織が萎縮する。

・男性ホルモンであるテストステロン誘導体である。
・GnRHアゴニストほど作用は強くないが、逆に強い卵巣欠落症状(更年期障害様症状など)はみられない。
・約4ヶ月間の連続投与を行う。
・血栓症を引き起こすことがあり、血栓症の既往のある患者さんは禁忌である。また、40歳以上の患者さんは血栓症の危険性が高くなるため注意が必要である。
・男性化をもたらし、ざ瘡(にきび)や蛋白同化作用による体重増加などが認められる場合がある。
・女性胎児の男性化を起こすことがあるため、妊婦または妊娠している可能性のある婦人は禁忌である。
・母乳中に移行するおそれがあるため、授乳婦は禁忌である。
・投与期間中はホルモン剤以外の方法で避妊させる。