記事
紫斑病に適応のある薬
公開. 更新. 投稿者:アトピー性皮膚炎/ステロイド外用薬.この記事は約2分52秒で読めます.
3,476 ビュー. カテゴリ:紫斑病と薬
紫斑病と聞くと、体中にアザみたいな皮下出血ができる、皮膚の難病というイメージがあります。
薬の副作用でも血小板減少性紫斑病というのをみかけます
しかし紫斑病にも色々あります。
代表的な紫斑病としてはアレルギー性紫斑病(血管性紫斑病)と特発性血小板減少性紫斑病(突発性血小板減少性紫斑病)が挙げられます。
血小板減少性紫斑病は、血をとめるはたらきをする血小板が減るために起こります。血管性紫斑病とは、アレルギー性紫斑病ともいいますが、血管の炎症によって起こります。
アレルギー性紫斑病の患者は子供が多い。好発年齢は4〜7歳。
症状は、紫斑ができるので皮膚症状、関節痛などの関節症状、腹痛などの腹部症状、腎炎などの腎症状など多様にわたる。
紫斑病に適応のある薬としては、以下のような薬がある。
止血剤(アドナ):毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
止血剤(トランサミン):全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向 (白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、及び手術中・術後の異常出血)
ピロリ菌除菌薬(アモキシシリン、クラリスロマイシン、フラジール、PPI):特発性血小板減少性紫斑病
ステロイド(デカドロン、プレドニン):紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)
しかし実際に処方される薬は、ペルサンチンみたいなタンパク尿の薬とか、ステロイドやら、抗アレルギー薬とか、トランサミンみたいな止血剤とか、ネオーラルとか、カロナールとか、シナールとか、症状によって様々である。
紫斑病という病名からは、関節痛や腹痛などの症状は連想できず、処方薬からも紫斑病と連想することは難しい。
患者家族から病名を聴取できなければ、何もわからない。
患者家族自身も、「紫斑病の疑い」としてしか医師から聞いていなかったら、「原因はよくわからない」として、薬剤師には何も告げないかもしれない。
頭の中で連想できるように、紫斑病に使われる薬をまとめてみたい。
紫斑病とステロイド
紫斑病の治療としては、症状が紫斑のみであれば無治療で経過観察。
強い関節痛、腹痛などがあれば、それに応じて鎮痛剤、鎮痙剤、ステロイドなどが処方される。
ステロイドは急性期症状の改善に有効であるが、特に腹痛を伴う例では消化管からの吸収に期待できないため、静脈内投与することが多い。
腎炎の合併が予後を左右するので、発症後6カ月間は腎症発症の可能性が高い期間で、検尿を含めた経過観察が必要である。
一般的には予後良好な病気で、通常は2~3週間で軽快します。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。