2018年12月10日更新.3,339記事.5,761,897文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
シックデイ

糖尿病患者が、感染症や消化器疾患、外傷、ストレスなどにより体調を崩したり、食欲不振のため食事ができないときをシックデイという。
このような状態では、血糖コントロールが乱れやすい。
高血糖と脱水が持続すると、1型糖尿病では糖尿病ケトアシドーシス、2型糖尿病では高浸透圧高血糖症候群を引き起こす。
こうした危険を避けるため、あらかじめシックデイ対応の原則に基づき、患者や家族への指導を徹底しておく。

【シックデイ対応の原則】
シックデイの際には主治医に連絡し指示を受けるように、日ごろから指導する。

■適量の食物摂取
食欲の無い時は、消化のよい食べ物(おかゆ、アイスクリームなど)を選び、絶食しないように指導する。
特に炭水化物と水の摂取を優先する。
食欲のあるときは、血糖値が上がりやすくなっているので腹八分目にするよう指導する。

■血糖コントロール
インスリン治療中の患者には、食事が摂れていなくても、インスリン注射を続けることを原則とする。
血糖値を3~4時間ごとに自己測定し、血糖値の動きに注意を払うよう指導する。
血糖値200mg/dLを超え、さらに上昇する傾向がみられたときは、その都度速効型または超速効型インスリンを2~4単位追加するよう指示する。

■脱水の予防
水分を十分に摂取するよう指示する。
来院時には、点滴注射にて生理食塩水1~1.5L/日を補給する。

■医療機関の受診
発熱・消化器症状が強い時は、必ず医療機関を受診するように指導する。

■尿中ケトン体の測定
来院時には必ず尿中ケトン体の測定を行う。