2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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コーヒーは体に良い?

コーヒーは体に良い?

コーヒーは体に良いと言われます。

コーヒーで予防できると言われている病気には、

・糖尿病
・動脈硬化
・高血圧
・パーキンソン病
・肝がん
・子宮体がん
・皮膚がん
・乳がん
・前立腺がん
・大腸がん

などがあります。

コーヒーが体によいと言われる所以はポリフェノールにあります。

しかし、コーヒーに限らず飲み過ぎや食べ過ぎは体に毒です。
過ぎたるは及ばざるがごとし。

逆にコーヒーが体に害を及ぼすとしたら、カフェインの影響が気になるところです。

コーヒー1杯当りのカフェイン量は約100mg。

カフェインの経口致死量は10gなので、コーヒー100杯で死ねる計算です。
カフェインの1日摂取量は500mgが上限とされています。
ちなみにPL顆粒には1日量240mgのカフェインが含まれている。

なお、この致死量は30分以内の投与を前提に計算されているので、30分以内に吐かずに飲む必要があります。

コーヒーと肝癌

コーヒーを毎日飲む人のほうが、肝臓がんの発生が少ないというデータがあります。

コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人では肝がんの発生率が約半分に減少し、1日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、1日5杯以上飲む人では、肝がんの発生率は4分の1にまで低下していました。

しかしこの実験結果からは、コーヒーを飲むから肝臓が悪くならないのか、肝臓が悪いからコーヒーが飲めないのか、という点が明らかではありません。

ウイルス性慢性肝炎や肝硬変などのように肝機能が悪い状態では、カフェインを代謝する機能が障害されるために、コーヒーを飲む量が減るという報告もあり、結果として、あたかもコーヒーをよく飲んでいると肝がんになりにくいかのように見えているだけなのかもしれません。

コーヒーは、炎症を和らげる作用があり、肝炎の進行を防ぐことによって、肝がんを予防するのではないかとも考えられています。

また、コーヒーにはクロロゲン酸をはじめとするたくさんの抗酸化物質が含まれており、動物実験などでは、これが肝臓のがん化を防御する方向に働いているという報告があります。

一方、コーヒーにはカフェインも多く含まれています。最近、糖尿病などにコーヒーの予防効果が報告され、カフェインによるのではないかと推察されていますが、本研究の分析では、コーヒーと同じくカフェインの多く含まれている緑茶の場合、多く飲んでいる人でも肝がん発生率の低下がほとんど認められませんでした。

緑内障がコーヒーで悪化?

コーヒーや紅茶などカフェインの入った飲み物を飲むと眼圧が上昇するということが言われています。

しかし、日常コーヒーやお茶を飲む程度で体内に入るカフェインでは眼圧を上げないことがわかっています。

また、大量の水を一度に飲むと眼圧が上昇することがあります。

水分摂取を控えるように、というわけではありませんが、度を越したコーヒーやお茶のがぶ飲みは控えましょう。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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