2024年11月20日更新.2,474記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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分包品は1包何グラム?

分包品の量

散剤の分包品の量は、薬によって異なる。
計量する場合でも調剤しやすい量に設定してあることが多いが、薬によって1日量は異なるので、分包品の量もそれぞれ異なる。

そのため、電卓片手に調剤することが多い。

クラバモックスの0.505g/包とか、ケイキサレートDSの3.27g/包など、中途半端な量が入っているものもみられる。
マーズレンSには0.5g、0.67g、1.0gの分包品がある。
酸化マグネシウムには、0.2g、0.3g、0.33g、0.4g、0.5g、0.67g、1.0gとたくさんある。

自局にある分包品を把握しておらず、バラの散剤を調剤してしまうという失敗もあるので、せめて自局にある分包品くらいは把握しておく。

アデホスコーワ1回1包は何グラム?

処方箋の記載で、

アデホスコーワ顆粒10% 3包
1日3回 毎食後 14日分

といった処方を稀に見かける。

ここで、引っかかる薬剤師は気付かずに引っかかる。
アデホスコーワ顆粒の分包品には、0.6gと1.0gの2種類の包装がある。

頭部外傷後遺症、心不全、調節性眼精疲労における調節機能の安定化、消化管機能低下のみられる慢性胃炎、には通常0.6gの分包品が用いられる。
メニエール病及び内耳障害に基づくめまい、には通常1.0gの分包品が用いられる。
薬局内に1.0gの分包品しか無いと、そのまま調剤して気付かずに終わってしまうこともある。

アローゼン顆粒にも0.5gと1.0gの分包品がある。
使用頻度の低い分包品は用意しておらず、1回1.0gでも0.5gを2包で調剤することもある。

シップの処方でも、
ロキソニンテープ50mg 1袋
といった処方を見かける。この場合、ロキソニンテープには7枚入りしか無いので、間違えることはないが、シップによっては6枚入りのものも存在するので、確認が必要な処方ではある。ジェネリックにもさまざまな製品がある。

他の薬局から小分けでもらう場合などにも、注意を要する。
クラシエのEKとKBなども注意する。

1シートの数

錠剤のシートって大体10錠つづりですが、中にはウイークリーシートといって1週間単位で取りやすいように14錠つづりのものもある。
なので10錠か14錠かな、という固定観念で監査するとリパクレオンみたいな1シート12カプセルというイレギュラーなタイプにひっかかる。

粉薬にしてもそうだ。
大体1シート3包のものが多いので、3包かと思いきや、PL顆粒は4包つづりのシートになっている。
PL顆粒の用法が「1日4回」であるため、4連包なのだそうだ。しかしPL顆粒の1日4回という処方は滅多に見ない。1日3回で飲むのが普通だろう。

4連包のシートの薬は他にもあるようだが、アローゼン顆粒とホスミシンドライシロップくらいしか私は知らない。

特にアローゼン顆粒は4連包と7連包があり、薬局によって採用が異なるのでやっかいだ。
0.5gと1gの分包品がある点でもやっかいだ。
うちの薬局では0.5gしか在庫しておらず、1回1gで処方された際には1回に0.5gを2包飲んでもらうという手法を取っているので、またまたやっかいだ。
かなり調剤ミスの温床になっている。

ちなみにメイアクトMS小児用細粒は3連包のシートがあるが、0.3gと0.5gの分包品がある。

このような分包品で、調剤ミスを起こしやすい薬については、どのような規格があるのか知っておいて、他の薬局に行ったときにも柔軟に対応できるようにしておくのが、私のような常に転職を考えている薬剤師にとっては重要なことである。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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yakuzaic
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職業:薬剤師
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