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トルリシティを使い忘れたら?
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約3分49秒で読めます.
3,323 ビュー. カテゴリ:週1回GLP-1作動薬の使い忘れ
週1回投与のGLP-1作動薬として、現在ビデュリオン皮下注がありますが、新しくトルリシティという薬も出るようだ。
週1回とか、月1回とかの薬は使い忘れが気になるところですが、使い忘れたときの対応として、
本剤は週1回、同一曜日に投与する薬剤である。投与を忘れた場合は、次回投与までの期間が3日間(72時間)以上であれば、気づいた時点で直ちに投与し、その後はあらかじめ定めた曜日に投与すること。次回投与までの期間が3日間(72時間)未満であれば投与せず、次のあらかじめ定めた曜日に投与すること。なお、週1回投与の曜日を変更する必要がある場合は、前回投与から少なくとも3日間(72時間)以上間隔を空けること。
と添付文書に書いてある。
日曜日に打つと決めていて忘れて月曜日に打った場合、次は月曜日、とずらすのではなく、同じ日曜日にまた打ち続ける。
日曜日に打つと決めていて忘れて、次の日曜日まで3日以上空いていなければ、つまり、水曜日までに気付かなければ(時間帯によっては木曜日でも可能)、その週の投与はあきらめて、次週に持ち越しとなる。
3日以内に2本注射するのはNGということ。
これはビデュリオンでも同じ。
ビデュリオンの添付文書には、使い忘れたときの対応も、「同一曜日に投与させること」という明確な記載もありませんが、対応としては同じ。
トルリシティとビデュリオンの違いは?
GLP-1作動薬の処方をあまり見ないので、その種類と違いについて詳しくわからないので調べてみる。
バイエッタ(エキセナチド):連日、短時間作用型
リキスミア(リキシセナチド):連日、短時間作用型
ビクトーザ(リラグルチド):連日、長時間作用型
ビデュリオン(エキセナチド):週1回、長時間作用型
トルリシティ(デュラグルチド):週1回、長時間作用型
2015年9月現在の適応症は以下のようになっている。
バイエッタ:2型糖尿病ただし、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤(ビグアナイド系薬剤又はチアゾリジン系薬剤との併用を含む)を使用しても十分な効果が得られない場合に限る。
リキスミア:2型糖尿病ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。(1) 食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤(ビグアナイド系薬剤との併用を含む)を使用(2) 食事療法、運動療法に加えて持効型溶解インスリンまたは中間型インスリン製剤(スルホニルウレア剤との併用を含む)を使用
ビクトーザ:2型糖尿病
ビデュリオン:2型糖尿病ただし、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤、ビグアナイド系薬剤及びチアゾリジン系薬剤(各薬剤単独療法又は併用療法を含む)による治療で十分な効果が得られない場合に限る。
トルリシティ:2型糖尿病
ビクトーザとトルリシティは併用薬の制限は無い。この保険請求上の縛りを医師がどの程度気にしているのかわからないが。
トルリシティの最大の特徴は、操作が簡便なこと。
ビデュリオンは、投与時にペンに針を付けて薬剤を混和する必要がある。
これに対してトルリシティは、針の取り付けや薬剤混和が不要。
使用方法は、キャップを外してペンの底面を皮膚に当て、ロックを解除して注入ボタンを押すだけになっている。
注射針の太さが29Gと細いのも利点である。
GLP1受容体作動薬は、作用持続時間から、短時間作用型(血中消失半減期:2~5時間)と長時間作用型(血中消失半減期:12時間~数日)に分けられる。
血中消失半減期が4.5日(108時間)のトルリシティ(デュラグルチド)は長時間作用型に分類される。
短時間作用型は、胃排泄遅延作用が持続しやすく、食後血糖値の上昇を強力に抑制する。
その反面、消化管運動抑制に伴う悪心や嘔吐が発現しやすい。
一方、長時間作用型は、胃排泄遅延作用が早期に消失するため、悪心や嘔吐は少ない。
食後血糖値の低下作用よりも、空腹時血糖値を低下させる作用が強いと考えられている。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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