記事
性別によって用量の違う薬
公開. 更新. 投稿者:服薬指導/薬歴/検査.この記事は約2分35秒で読めます.
4,444 ビュー. カテゴリ:薬と性差
男性と女性で用量の違う薬ってあるよね
薬によっては、男性と女性で用量の違うものがある。
まずイリボー。
男性における下痢型過敏性腸症候群
通常、成人男性にはラモセトロン塩酸塩として5μgを1日1回経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は10μgまでとする。女性における下痢型過敏性腸症候群
通常、成人女性にはラモセトロン塩酸塩として2.5μgを1日1回経口投与する。
なお、効果不十分の場合には増量することができるが、1日最高投与量は5μgまでとする。
女性では男性に比べ便秘及び硬便の発現率が高いため、少な目の用量設定となっている。
下痢してウンコもらすより便秘の方が良いと思う私
次にアクトス。
浮腫が比較的女性に多く報告されているので、女性に投与する場合は、浮腫の発現に留意し、1日1回15mgから投与を開始することが望ましい。
女性はむくみやすいので、少な目の用量から開始する。
ソニアスも同様にそうなる。
ピオグリタゾンの投与により浮腫が比較的女性に多く報告されているので、グリメピリド1日1mg単剤の治療により効果不十分な女性に投与する場合は、浮腫の発現に留意し、ピオグリタゾン/グリメピリドとして1日1回15mg/1mgから投与を開始することが望ましい。
メタクトも同様。
ピオグリタゾンの投与により浮腫が比較的女性に多く報告されているので、女性に投与する場合は、浮腫の発現に留意し、本剤に含まれるピオグリタゾンとしての投与量は1日1回15mgから投与を開始することが望ましい。
リオベルも。
ピオグリタゾン塩酸塩の投与により浮腫が比較的女性に多く報告されているので、女性に投与する場合は、浮腫の発現に留意し、これまでのピオグリタゾンの投与量を考慮のうえ、アログリプチン/ピオグリタゾンとして1日1回25mg/15mgからの投与開始を検討すること。
もっと見つかるかと思ったら少なかった。
プロペシアは男性にしか使わない。適応が男性型脱毛症の進行遅延。
エビスタは女性にしか使わない。適応が閉経後骨粗鬆症。
といったものはありますが。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
1 件のコメント
いつも大変勉強になっております。
服用に性差がある薬ですが、デプロメール(ルボックス)にもそのような旨の項目がありました。
強迫性障害に使用する場合ですが、女児は男児に比べてAUCが3倍ほど高くなるため少量から投与する方がいいそうです。
ご参考になれば幸いです!