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エルカルチン錠とエルカルチンFF錠の違いは?
公開. 更新. 投稿者:小児/先天性疾患.この記事は約2分33秒で読めます.
8,061 ビュー. カテゴリ:エルカルチンFF錠
エルカルチンFF錠というのが出るそうな。
今までのエルカルチン錠とは何が違うのか。
同剤は、2013年に発売した「エルカルチンFF内用液10%」や「エルカルチンFF静注1000mg」と同じ有効成分であるレボカルニチン(フリー体)を使用。投与量換算の複雑さをなくし、医療現場の利便性向上に寄与するとしている。
大塚製薬 カルニチン欠乏症治療薬「エルカルチンFF錠」で剤形追加の国内承認取得 – QLifePro 医療ニュース
エルカルチン錠はレボカルニチン塩化物で、エルカルチンFF錠はただのレボカルニチン。
エルカルチンFF錠の添付文書には、
本剤は、レボカルニチン1,500mgでレボカルニチン塩化物(エルカルチン錠)1,800mgに相当する。
と書かれている。
エルカルチン錠からエルカルチンFF内用液10%への変更時とか面倒だったのですね。
ということで、エルカルチン錠は販売中止になりました。(平成28年3月経過措置期限)
エルカルチンのジェネリック
しかし、エルカルチン錠のジェネリックは存在しています。
エルカルチンFF錠の代わりに、レボカルニチン塩化物錠を調剤しないように気を付けましょう。
エルカルチンの粉砕
またエルカルチン錠の添付文書には、
錠剤を嚥下することが困難な場合には水に懸濁して投与してもさしつかえない。
という文言が入っていましたが、エルカルチンFF錠では抜けている様子。
懸濁不可になったのでしょうか。
メーカーとしては液剤があるから、そっちを売りたい意向があるのだろう。
換算も容易になったし。
エルカルチンFF錠は小児に処方されることも多い薬で、以前、粉砕の指示が来たこともあります。
しかし、吸湿性が高いため、粉砕不可、服用直前にSP包装から取り出さなくてはならない。
添付文書にも、「本剤の主成分は潮解性を有するので、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出すこと。」と記載されている。
服用直前に粉砕することは問題ないので、飲みにくい場合には、服用直前に保護者に砕いてもらうよう指導しよう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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2 件のコメント
エルカルチン100ml瓶入りですが、開封後は室温保存ではなく、冷蔵庫保管がベターでしょうか、アドバイス願います。
コメントありがとうございます。
液剤は基本的に開封後冷所保存と思っていますが、個別のケースはメーカー確認して頂いた方がよいかと思います。
役に立てずスミマセン。