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メプチンエアーを使ったあとうがいは必要?
公開. 更新. 投稿者:喘息/COPD/喫煙.この記事は約2分52秒で読めます.
6,466 ビュー. カテゴリ:発作止めとうがい
吸入ステロイドを使ったあとは、うがいする必要があります。
吸入ステロイドの添付文書には、「吸入後に、うがいを実施するよう患者を指導すること(口腔内カンジダ症又は嗄声の予防のため)。」と書いてあります。
一方、β2刺激薬のメプチンエアーやサルタノールインヘラーではうがいは必要ないという感覚です。
しかし、メーカーのホームページには、
メプチンエアー10μg吸入100回・メプチンキッドエアー5μg吸入100回|大塚製薬
「吸入終了後は、うがいをするように心がけてください。」
と書いてあります。
添付文書には特にうがいに関する記載はありません。
吸入後、口腔内に付着した(約80%)薬剤を、唾液と一緒に飲み込むことにより、動悸や振戦のような全身性の副作用が発現しやすくなります。この全身性の副作用を軽減するために、うがいをすることが奨められています。
基本的に吸入ステロイド以外で、うがいの必要性は無いと考えられますが、
群馬県薬剤師会の「吸入薬の標準吸入手順」でも、全ての吸入剤で「うがい」指導が手順に含まれています。
吸入ステロイドは口腔内カンジダや嗄声などの副作用を防止するため、吸入後すぐにうがいをします。
一般社団法人 群馬県薬剤師会ホームページ
それ以外の吸入薬も統一化を図るため、うがいを行うように指導します。
色んな種類の吸入剤を使う可能性を考えると、手順は統一していたほうが良いのだろうね。
リレンザ吸入後のうがい
喘息の吸入剤を使用した後には、うがいをするように指導されます。
そのため、喘息で吸入剤を使用したことがある患者さんはリレンザを吸入した後にもうがいが必要なのでは無いかと思う方がいますが、リレンザ使用後にうがいは必要ありません。
喘息で使われるステロイド剤やβ2刺激剤では、口腔カンジダや全身性の副作用を防ぐ為にうがいをします。
しかし、リレンザは薬剤を嚥下しても消化管からは吸収されず、また口腔内や咽頭の副作用もほとんどないため、副作用防止を目的としたうがいは必要ないと考えられています。
逆に、薬剤を長時間気道に残留させ、薬効を高めるため、うがいはしないほうがいいという意見もあります。
吸入後の薬剤の沈着率は、ブリスター内8%、気管1.2%、肺内部13%、口腔咽頭77.6%で口や咽頭に多く残っていますが、うがいをしてもしなくてもほとんど飲み込んでしまうので、口の中が気になるようならうがいしても問題ありません。
メーカーのHPでも「うがいをしたり、飲食をしても特に問題はありません」とあります。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。