2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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1回2錠飲む薬?

1回に2個飲む薬

例えば、ムコダイン250mg1回2錠とか、アムロジピン5mgを1回2錠とか、病院側の採用の問題などで、1回2錠で書かれてくるケースはよく見られる。

しかし、もともとその規格しかなくて、添付文書の用法上も1回2錠、となっている薬がたまにある。
1回に複数個飲む薬をまとめてみる。

医薬品名規格用法用量
リピディル/トライコア錠53.3mg/80mg1日1回106.6mg~160mgを食後
ディレグラ配合錠配合錠1回2錠を1日2回、朝及び夕の空腹時
ジェニナック錠200mg1回400mgを1日1回
ノイロトロピン錠4単位1日4錠を朝夕2回
クリアナール/スペリア錠200mg1回400mgを1日3回食後
フスコデ配合錠配合錠1日9錠を3回に分割
デノタスチュアブル配合錠1日1回2錠
オノンカプセル112.5mg1日量450mg(本剤4カプセル)を朝食後及び夕食後の2回
ザイティガ錠250㎎プレドニゾロンとの併用において、通常、成人にはアビラテロン酢酸エステルとして1日1回1,000mgを空腹時に経口投与する。
ゼスラン錠3㎎〔気管支喘息の場合〕
通常成人1回メキタジンとして6mgを1日2回経口投与する。
ゾフルーザ錠10㎎/20㎎成人及び12歳以上の小児
80kg以上:20mg錠4錠又は顆粒8包
80kg未満:20mg錠2錠又は顆粒4包
12歳未満の小児
40kg以上:20mg錠2錠又は顆粒4包
エストラサイトカプセル156.7mg通常成人1回2カプセル(エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物として313.4mg)を1日2回経口投与する。
ウラリット配合錠配合錠痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善
通常成人1回2錠を1日3回経口投与するが、尿検査でpH6.2から6.8の範囲に入るよう投与量を調整する。
ウロカルン錠225mg通常1回2錠、1日3回経口投与する。
ジスロマック錠250mg<深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎>
成人にはアジスロマイシンとして、500mg(力価)を1日1回、3日間合計1.5g(力価)を経口投与する。
レスタミンコーワ錠10mg通常、成人1回3〜5錠(ジフェンヒドラミン塩酸塩として30〜50mg)を1日2〜3回経口投与する。
イクスタンジ錠40mg/80mg通常、成人にはエンザルタミドとして160mgを1日1回経口投与する。
アメナリーフ錠200㎎通常、成人にはアメナメビルとして1回400mgを1日1回食後に経口投与する。

ディレグラ、デノタス、ザイティガ、バファリン、ゼスラン、ゾフルーザ、ザイザル、エストラサイトカプセル、ウラリット、ウロカルン、オノン、ジスロマック、レスタミンコーワ、フスコデ、イクスタンジ

まだまだあると思う。

2錠分1?

ときどきあるひっかけ処方。

処方せんをよく見ていないだけですが。

アムロジン錠5mg 2錠
1日1回朝食後 30日分

みたいな。

とくに1包化するときに他の薬剤と同様、1回1錠で撒いて落としてしまうというあるある。

10mgの規格あるんだから、10mg1錠で出せよ、とか言いたくなる気持ちもありますが、病院なんかだと多規格採用できなかったりするので、こういう処方も多い。
こういうのは薬局サイドで変更できるようにしてほしいです。ジェネリックに変更可能であれば、アムロジピン錠10mg1錠にも変更可能ですけど。

それはさておいて、「1回1個」という思い込みは薬剤師以上に患者さんの方が強いように思われるので、飲み間違いに注意が必要です。

写真が2錠だから1回2錠?

薬をもらったときにいっしょにもらう薬の説明書、薬剤情報提供文書、略して薬情ですが、今はこれに薬の写真が載っていることが多いですね。

この写真に2錠ずつの画像が載っていることも多いかと思いますが、この2錠ずつ写っていることを勘違いして1回に2錠ずつ飲むものだと思う患者さんがいたそうです。ウチの薬局ではありませんが。

薬情の写真を見直さないといけないな、と思いました。

服薬指導って難しいですね。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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