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トランサミンとノイエルを併用しちゃダメ?
公開. 投稿者:相互作用/薬物動態.この記事は約1分8秒で読めます.
1,648 ビュー. カテゴリ:トラネキサム酸
ノイエルという胃薬があります。
胃粘膜保護薬。
あまり処方は見かけませんが。
ノイエルの添付文書には、これといって相互作用の記載はされていない。
ただ、このノイエル(セトラキサート)の主代謝物はトランサミン(トラネキサム酸)らしい。
胃潰瘍に対する止血作用も期待できるのかな。
健康成人にセトラキサート塩酸塩200mgを単回経口投与した場合、未変化体は投与1時間後には、定量限界以下であった。
なお、主代謝物であるトラネキサム酸のTmaxは3.05±0.25時間、Cmaxは1.75±0.13μg/mL、t1/2は1.73±0.09時間であった。
トランサミン錠の添付文書をみると、250mg (錠) のCmaxが3.9μg/mL。
ノイエルから代謝されるトラネキサム酸の血中濃度はトランサミンを同量摂取した場合
1.75×250/200=2.1875 2.1875/3.9=0.56089
56%ほどであると考えられ、例えばセトラキサートを600mg/日摂取すると、トラネキサム酸を337mg/日摂取した場合と同等になると考えられる。
大した量ではないかもしれませんが、留意を。
参考書籍:日経DI2014.2
トランサミン
トラネキサム酸の肝斑に対する薬理作用については、抗プラスミン作用により、メラノサイト周辺でのメラノサイト活性因子(プラスミン)の産生を抑制する結果、色素沈着部位で亢進したメラノサイト合成系が定常レベルまで抑えられるのではないかと考えられている。
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