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レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」とムコスタ点眼液UD2%の違い
公開. 更新. 投稿者:眼/目薬/メガネ.この記事は約2分50秒で読めます.
3,940 ビュー. カテゴリ:レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」
ムコスタ点眼液のジェネリックってあるの?
しばらくブログの更新を疎かにしていると勉強意欲も薄まって、知らないことがなんだかんだ増えている今日この頃。
レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」という製品の処方箋を受け付けました。
「ムコスタ点眼液のジェネリック?」と訝しむが、処方量は5mL。ユニットドーズではないのね。使いやすそう。
ムコスタ点眼液UDは、2012年に発売されたドライアイ治療に使う目薬で、1回使い切りタイプのUD(ユニットドーズ)です。使い切りタイプにすることで防腐剤無添加で眼への刺激を減らすことができる。
弱点なのが、懸濁性であるため詰まりやすい。点眼口を上向きにして保管しなければならない。普通の目薬なら立てて保管するのも容易であるが、ユニットドーズの細長い容器は自立しない。冷蔵庫の卵入れのあたりに立てて保管する。
この保管の難しさと、苦味という副作用で離脱しやすく、ドライアイという季節によっても自覚症状に波のある疾患を適応症に持ち、1箱112本という比較的大きめなパッケージで調剤室の目薬コーナーに保管しづらく、1人の患者のために用意していた次回分の3箱がデッドストックになりやすい、個人的に大嫌いな製品である。
ということで、レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」を歓迎する。
レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」は後発品ですが、ムコスタ点眼液からの変更調剤はできない。そのため、ムコスタ点眼液は「後発医薬品のない先発医薬品」とされている。
ムコスタ点眼液の在庫が無いからレバミピド懸濁性点眼液2%「参天」を調剤するということはできない。
レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」の注意書きにも「本剤は、保管の仕方によっては振り混ぜても粒子が分散しにくくなる場合があるので、点眼口を下向きにして保管しないこと。」と記載されているが、普通の点眼ボトルなので立てやすい。棚に保管しているときに横に倒れてしまうのは避けるように注意しなければならない。
レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」を5mL=100滴使えるとすると、ムコスタ点眼液が1本で両目に1滴ずつ(2滴)として、1本で50本分になる。
ムコスタ点眼液112本が薬価27.2×112=1箱3046.4円で、レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」が薬価460.5×10=1箱4605円。
しかし、レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」が使いやすいとはいえ、防腐剤無添加ニーズは一定数あるので、ムコスタ点眼液UDは市場には残るのだろう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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