記事
犬用の薬を猫に飲ませたら危険?
公開. 更新. 投稿者:健康食品/OTC.この記事は約2分54秒で読めます.
4,567 ビュー. カテゴリ:動物用医薬品
最近、ドラッグストアでも見かけるようになった動物用医薬品。
ペットショップやホームセンターで見かけることはあったが、どのような規制があるのでしょうか?
まず、「医薬品医療機器等法」において、医薬品とは、疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的の物や身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物で、機械器具等でないものと定義されています。
身体とは定義されているが、それが人間であるとは明記されておらず、動物も対象となる。
薬機法は厚生労働省の管轄だが、動物用医薬品に関わる法律として「動物用医薬品等取締規則」というものもあり、そちらは農林水産省の管轄である。
動物用医薬品販売業の申請については、動物用医薬品等の製造販売業等許可関係申請・届出書様式:農林水産省 (maff.go.jp)を参考に。
書類の提出先は、許可を受けようとする事務所が所在する都道府県の動物薬事担当窓口です(農林水産省ではありません)。
私の住む県では保健所でした。
動物とは?
動物用医薬品の投与の対象となる動物は、産業動物(食料生産動物、経済動物)と伴侶動物(コンパニオンアニマル)に分けられ、その飼養目的が異なります。
産業動物には家畜(牛、馬、豚、山羊、羊など)、家きん(鶏、うずら、七面鳥など)、養殖魚(ぶり、たい、うなぎ、ひらめ、あゆ、くるまえびなど)及び特用家畜(みつばち、ミンク、蚕など)があり、伴侶動物としては、犬、猫、小鳥、観賞魚などがあります。
犬用と犬猫用
内外製薬から販売されているペット用医薬品があるが、
動物用医薬品 | 内外製薬株式会社 (naigai-pet.com)
犬用だか犬猫用だかネーミングからはわかりにくい。
犬の風邪薬パインスター:犬用
ネオ 犬の虫下し犬チョコ:犬用
犬チョコシロップ:犬用
内外犬猫胃腸薬:犬猫用
犬チョコ目薬V:犬猫用
犬チンキ:犬猫用
犬チンキスプレー:犬猫用
イルスキン:犬猫用
アスピリンは犬や猫では安全域が狭く注意が必要である。犬と猫で致死量は異なる。犬の風邪薬パインスターには、アスピリンが配合されており、犬用に作られているので、猫に投与してはいけない。
犬用の薬の成分で猫に投与してはいけない代表的な成分に、「ペルメトリン」がある。猫にペルメトリン中毒を引き起こし死亡する可能性もある。塗り薬もあり、塗り薬を少量塗っただけでも体調が悪くなるという。また、ペルメトリンの外用薬を塗った犬に接触しただけも体調が悪くなるので注意が必要である。
販売時には、使用対象動物の確認は必須である。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。