記事
ロペミンとタンナルビンを併用しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:下痢/潰瘍性大腸炎.この記事は約1分26秒で読めます.
14,164 ビュー. カテゴリ:下痢止めの併用
下痢止めを多種類併用すると、効果が高まりそうですが、ロペミンとタンナルビンの併用では逆に効果が弱まります。
この理由としては、タンニン酸アルブミンから遊離したアルブミンがロペミンを吸着すると考えられています。
相互作用を回避するためには、服用時間をずらします。
ロペミン、タンナルビン、アドソルビン
下痢止め薬、止瀉薬として使われるロペミン、アドソルビン、タンナルビン。
これらの薬が併用される処方は見たこと無いのですが、ひどい下痢には併用されることもありそう。
ロペミンの添付文書の併用注意には、
ケイ酸アルミニウム
タンニン酸アルブミン
臨床症状・措置方法本剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をあけるなど注意すること。
機序・危険因子これらの薬剤により、本剤が吸着されることが考えられる。
と書かれており、タンナルビンやアドソルビンにロペミンが吸着されてしまうよう。
塩酸ロペラミドの添付文書には、本剤が吸着されることが考えられる、との記載があり、効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をあけるなど注意すること、との記載がある。
具体的なデータはないが、同時服用では効果がみられないものの食間投与と食後投与であれば効果があったというデータがある為、両薬剤の投与間隔を2~3時間程度あけて投与すれば問題ないと考えられる。
薬剤師ノート – ロペミンとアドソルビンを併用する場合、投与間隔はどの程度あければ良いか? [ロペミン 塩酸ロペラミド アドソルビン ケイ酸アルミニウム 他剤との併用] – xpwiki
塩酸ロペラミドとタンニン酸アルブミンについても同様と考えられる。
2~3時間あければOK。
タンナルビンとアドソルビンの併用ってのはアリなのかな。
作用機序のイメージ的には、アドソルビンが吸着剤、タンナルビンが収斂剤、ロペミンが腸管運動抑制剤という感じでしたが、タンナルビンにも吸着作用があるということ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。