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ジスロマックの下痢予防にセレキノン?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約1分40秒で読めます.
4,207 ビュー. カテゴリ:ジスロマックの下痢
アジスロマイシンやエリスロマイシンといったマクロライド系抗菌薬は、消化管蠕動ホルモンであるモチリンのアゴニストであり、腸運動を亢進する。
その結果、腸の内容物は水分が吸収されないまま便として排出されるので、下痢や軟便といった副作用が生じやすい。
アジスロマイシン服用後に起きる下痢の多くは服用当日に見られ、1日程度で回復することが多い。
アジスロマイシン投与時における下痢への対処法として、胃・腸運動調律作用のあるトリメブチンマレイン酸塩(セレキノン)や止瀉薬のロペラミド塩酸塩(ロペミン)が投与されることが多い。
実際、アジスロマイシン投与時におけるトリメブチンの下痢抑制効果を調べたところ、アジスロマイシン単独では39.0%に下痢が発現したが、トリメブチン100mgを投与すると、4.8%に抑制できたとの報告がある。
参考書籍:日経DI2012.3
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