記事
食物アレルギーに注意する薬一覧
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー. タグ:薬剤一覧ポケットブック. この記事は約2分47秒で読めます.
11,616 ビュー. カテゴリ:▶食物アレルギーに注意する主な薬一覧
食品 | 医薬品名 | 添付文書の記載 |
---|---|---|
牛乳・乳製品 | アミノレバンEN配合散 | 禁忌:牛乳に対しアレルギーのある患者[本剤は添加剤としてカゼインを含有する。] |
イナビル吸入粉末剤20mg | 特定の背景を有する患者に関する注意(乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者):本剤は、夾雑物として乳蛋白を含む乳糖水和物を使用しており、アナフィラキシーがあらわれたとの報告がある。 | |
イノラス配合経腸用液 | 禁忌:牛乳たん白アレルギーを有する患者[本剤は牛乳由来のたん白質が含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。] | |
エネーボ配合経腸用液 | 禁忌:牛乳タンパクアレルギーを有する患者[本剤には牛乳由来のタンパク質が含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。] | |
エンシュア・H | 禁忌:牛乳たん白アレルギーを有する患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。] | |
エンシュア・リキッド | 禁忌:牛乳たん白アレルギーを有する患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。] | |
オラビ | 本剤は添加物として濃縮乳タンパク質(Milk Protein Concentrate)を含んでいるため、牛乳タンパクアレルギーの患者には本剤を投与しないこと。 | |
タンニン酸アルブミン | 禁忌:牛乳アレルギーのある患者[ショックまたはアナフィラキシーを起こすことがある。] | |
ミルマグ錠 | 禁忌:牛乳に対しアレルギーのある患者 [本剤は添加物としてカゼインを含有する。] | |
ラコールNF配合経腸用半固形剤 | 禁忌:牛乳たん白アレルギーのある患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。] | |
ラコールNF配合経腸用液 | 禁忌:牛乳たん白アレルギーを有する患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。] | |
リレンザ | 特定の背景を有する患者に関する注意(乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者):本剤は、夾雑物として乳蛋白を含む乳糖水和物を使用しており、アナフィラキシーがあらわれたとの報告がある。 | |
ゼラチン | エスクレ坐剤 | 禁忌:本剤の成分(ゼラチン等)に対して過敏症の既往歴のある患者[本剤のカプセルの主成分はゼラチンである。ワクチン類に安定剤として含まれるゼラチンに対し過敏症の患者に、本剤を投与したところ過敏症が発現したとの報告がある。また、本剤投与によりショック様症状を起こした患者の血中にゼラチン特異抗体を検出したとの報告がある。] |
食物アレルギーと薬
食品衛生法では「卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに」などのアレルゲンを含む食品には、表示が義務付けられている。
3大アレルゲンといえば、「卵、牛乳、大豆」である。最近は小麦の方が多いので、「卵、牛乳、小麦」を三大アレルゲンと呼ぶこともある。
「卵、牛乳、大豆、小麦」で四大アレルゲン。
「卵、牛乳、大豆、小麦、米」で五大アレルゲンともいう。
薬事法では、添付文書などにそのような記載義務は無いので、服薬指導時にチェックが必要となる。
有名なのは、卵アレルギーにレフトーゼ、牛乳アレルギーにタンナルビンとか。
小麦を含む医薬品は意外と多いので、気を付ける。
小麦を含む薬
漢方薬で「小麦(ショウバク)」とそのまま小麦が含まれている製剤もある。
甘麦大棗湯。
あと、膠飴(コウイ)というのも、イネ科の粳米、大麦、小麦、粟などの種子を蒸した後、麦芽と温湯を加えて糖化させ、濾過後蒸発させ水分を除きアミラーゼで糖化した「飴」のことで、小麦が使われていることがあるので注意が必要。
小建中湯、大建中湯、黄耆建中湯。
小麦由来成分含有医薬品
エビプロスタット配合錠
エピカルス配合錠
エルサメット配合錠
甘麦大棗湯
アモバン錠
スローハイム錠
ゾピクロン錠
ダイスパス錠
スルモンチール散
ヒルナミン散
スピロピタン錠
ラサネン錠
ユビデカレノン錠
アストフィリン配合錠
イノリン錠
ワゴスチグミン散
プロヘパール錠
リンデロン散
ヒスロン錠
ジメリン錠
アダプチノール
チョコラA錠
ケフラール細粒
フラジール内服錠
フラジール膣錠
マツウラ小柴胡湯
など
ゴマを含む薬
消風散にはゴマが含まれているので、ゴマアレルギーには注意。
大豆を含む薬
大豆アレルギーの人には、マメ科の成分を含む薬に注意が必要。
黄耆(マメ科キバナオウギやナイモウオウギなどの同属植物の根を乾燥したもの)、甘草(マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したもの)を含む薬に注意が必要。
大豆由来成分含有医薬品
エレンタール
ヘパンED
エンシュア
ラコール
シーエルセントリ錠
ナトリックス錠
インカルボン坐剤
新レシカルボン坐剤
キョーリンAP2配合顆粒
ツインライン
ケントンカプセル
ユーパスタコーワ
ソルミラン顆粒状カプセル
ランプレンカプセル
単軟膏
亜鉛華単軟膏
チンク油
EPLカプセル
カプトリルRカプセル
クレゾール石鹸液
ベサノイド
など