2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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リピディル錠53.3mgをフェノフィブラートカプセル67mgに変更可能か?

フェノフィブラートのジェネリック

リピディル錠/トライコア錠のジェネリックには、フェノフィブラートカプセル67mg「KTB」/フェノフィブラートカプセル100mg「KTB」と、フェノフィブラート錠53.3mg「武田テバ」/ フェノフィブラート錠80mg「武田テバ」があります。
量が違いますね。変更調剤しても良いのでしょうか?

寿製薬のHPには以下のように書かれている。

フェノフィブラートカプセル67mg、100mg「KTB」
Q1:先発品の錠剤から寿のカプセルへ処方変更することは可能ですか?
A1:処方変更可能です。
   フェノフィブラートカプセルは「診療報酬において加算等の算定対象となる後発医薬品」になりますので、
   後発品調剤加算が付きます。

Q2:リピディル錠53.3mg(又は80mg)と寿のフェノフィブラートカプセル67mg(又は100mg)「KTB」は同等ですか?
A2:同等性が担保されています。

よくあるご質問

リピディル錠53.3mgとフェノフィブラートカプセル67mgは同等らしい。
同等と言われても、なんだか解せない。
やはり成分量が異なると、自信をもって「同じです」とは言い難くなる。

患者の理解を得ることもなかなか難しい気がする。

リピディルカプセルとリピディル錠

2011年12月19日に、リピディル錠53.3mg・錠80mgが発売になりました。
リピディル錠は、従来のリピディルカプセルに比べフェノフィブラートの吸収を高めた製剤です。

リピディル錠は、フェノフィブラートを広い表面積を有する担体の表面に細かく分散させた、固体分散体となっています。
固体分散体としたことにより、リピディルカプセルのフェノフィブラートよりも細かい粒子が溶解するため、溶出性の向上および吸収性が改善しました。

リピディル錠はリピディルカプセルの4/5の用量で同等な血中濃度が得られました。

リピディルカプセルは100mgと67mgという規格がありました。

リピディル錠はその4/5で80mgと53.3mg。

インタビューフォームによると、

海外では、1975 年にカプセル製剤がフランスで発売され、続いてスイス、ドイツ、イタリア、 イギリス、カナダ、アメリカ等で発売された。 その後フルニエ社は、従来の製剤の 3 分の 2 の用量で生物学的に同等で、かつ小型化され服用 しやすくなった微粉化フェノフィブラートカプセル製剤と、フェノフィブラートの用量を低減した錠剤の開発に成功している。

と書かれているので、初めのカプセル剤は150mgと100mgだったんだろうと思われる。
微粉化カプセル剤からしか知りませんでした。
つまり100mg→67mg→53.3mgという変遷を辿ってきたのだな。
薬に歴史ありです。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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