オーソライズドジェネリック一覧

ＡＧ（オーソライズドジェネリック）一覧

ＡＧってたくさんあってもうわからない

2024年3月更新

併売品について言えば本来、
イルベサルタン錠「DSPB」はアバプロのＡＧであってイルベタンのＡＧではない。
モンテルカスト錠「KM」はキプレスのＡＧであってシングレアのＡＧではない。
しかし、そのようなことを気にする医師はほとんどいない。

ちなみにフェノフィブラート錠「武田テバ」はリピディル（製造販売元：あすか製薬）のＡＧではない。

オーソライズドジェネリックとは？

通常のGEは、先発品メーカーが保有する特許が切れた後に発売されるが、後発医薬品企業などが、先発医薬品メーカーから権利の許諾を受けて､先発品と全く同じ製品をＧＥとして発売したものをオーソライズド･ジェネリック（ＡＧ）と呼ばれている。

先発品とＧＥは、有効性や安全性では基本的に違いはないとはいえ、完全に同じものではないが、ＡＧ は、名称を除けば先発品と同一の製品である。
先発品を開発した企業の許可を得ているため、原薬や添加物、製造方法などが先発品と全く同じ製品をＧＥとして発売できる。
ＡＧを販売する企業側のメリットとしては、製品が先発品と同じであるという品質に対する信頼性に加え、ＡＧは先発品の特許が切れる前にＧＥとして販売できる先行優位がある。
ＧＥの薬価収載は６月と１２月の年２回であるため、先行して薬価収載されれば、少なくとも６ヵ月は唯一のＧＥとなり他のＧＥに先行できる。
後発医薬品調剤体制加算を算定したい薬局にとっては、速やかな切り替えが重要であるため、先行発売により有利な立場を獲得できる。

ちなみに、日本で初めてのＡＧは、フェキソフェナジン「SANIK」である。