オーソライズドジェネリック一覧

▶主なＡＧ（オーソライズドジェネリック）一覧

2025年8月更新

オーソライズドジェネリック

後発医薬品（ジェネリック医薬品）企業などが、先発医薬品メーカーから権利の許諾を受けて、先発医薬品と全く同じ製品をジェネリック医薬品として発売したものをオーソライズドジェネリック（AG：Authorized Generic）と呼んでいる。

通常のジェネリック医薬品は、先発医薬品メーカーが保有する特許が切れた後に発売されるが、AGは先発医薬品メーカーの許可を得ているので、先行して発売することができるメリットがある。

先発医薬品とジェネリック医薬品は、有効性や安全性では基本的に違いはないとはいえ、完全に同じものではない。しかしAGは、名称を除けば先発医薬品と同一の製品である。先発医薬品を開発した企業の許可を得ているため、原薬や添加物、製造方法などが先発医薬品と全く同じ製品をジェネリック医薬品として発売できる。

AGを販売するメーカーは、以前は先発医薬品を販売しているメーカーと何らかの資本関係のある会社であったが、最近は何の関係もない会社が販売しているケースもみられる。また、近年ジェネリック医薬品メーカーの統合、販売移管なども多いので、一覧に記載されているメーカー名は変わる可能性がある。

ノルバスクとアムロジン、ウリトスとステーブラ、イルベタンとアバプロ、キプレスとシングレアなどの併売品は、同じ成分であるが、ＡＧは片方のメーカーのＡＧであって、もう一方のメーカーは関係ない。厳密にいえば、アムロジピン錠「ファイザー」はノルバスクのＡＧであって、アムロジンのＡＧではない。しかし、AGを希望する多くの患者や処方する医師は、そこまでの同等性は求めていないだろう。信用のおける会社がつくっていればそれでよいのだ。

AGであるかどうかを気にする医師、患者もいるので、採用しているジェネリック医薬品がAGかどうかについては知っておこう。