クレストールＯＤ錠のＧＥは一包化できるか？

クレストールの吸湿性

クレストールのPTPシートは、以前は中の錠剤が見えない両面アルミのＰＴＰシートで、2015年9月からは通常の錠剤が見える片面透明のシートに材質が変更され、シートサイズが小さくなりました。
ザイザルも同じようなシートである。

そのような両面アルミシートの場合、多少「吸湿性に問題があるのかな？」と思いますが、ザイザルに関しては一包化も問題なくできます。小児に対しては半割しないといけないし。

しかし、クレストールでは、錠は問題なく一包化できるが、ＯＤ錠は一包化不可である。

クレストールの添付文書には以下のように記載されている。

〈錠〉アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。
〈OD錠〉アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。また、光によって分解するため、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。

もちろんクレストールのＡＧであるロスバスタチン錠OD錠「DSEP」にも同様の記載がみられるので一包化不可である。

しかし、その他のＧＥメーカーのロスバスタチンＯＤ錠には、そのような記載はなく、一包化が可能である。

最近は出荷調整のＧＥも多く、仕方なくＡＧを採用する薬局も多いと思うが、一包化をしている患者でＧＥメーカーを変更した場合には注意が必要である。

先発品とジェネリックの一包化の可否の違い

先発品で一包化可能と判断されても、ジェネリックでは一包化不可という薬がある。また、先発品で一包化不可であっても、ジェネリックでは一包化可能という逆パターンもある。
例として以下のような薬がある。

特に口腔内崩壊錠はメーカーにより品質が異なり、一包化不可の薬がよくみられる。

今は出荷調整などで、ジェネリックのメーカー変更が行われることもよくあるので、採用するジェネリックは一包化可否の観点からもチェックする必要がある。