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オートジェネリックとオーソライズドジェネリックの違いは?
公開. 更新. 投稿者:製剤/ジェネリック.この記事は約2分8秒で読めます.
6,396 ビュー. カテゴリ:オートジェネリック
最近オーソライズドジェネリックという言葉を覚えたばかりですが。
また聞き慣れない専門用語が出てきました。
「オートジェネリック」
オーソライズドジェネリック(AG)」とは、公認を受けた後発医薬品のことですが、日医工ではAGのうち、添加剤・製法・製造所等が先発品と同じ後発医薬品を「オートジェネリック(AG(オート))」と称しています。
AG戦略(持)論|MPI日記|Stu-GE
日医工だけが言っているのかな。
昔、ファイザー製薬が、先発メーカーのジェネリックのことをエスタブリッシュ医薬品と呼んでいたことがあるのを思い出した。
今のところオーソライズドジェネリックは、
アレグラ錠(サノフィ)⇒フェキソフェナジン塩酸塩錠「SANIK」(日医工サノフィ社)
ディオバン錠(ノバルティスファーマ)⇒バルサルタン錠「サンド」(サンド)
ブロプレス錠(武田薬品工業)⇒カンデサルタン錠「あすか」(あすか製薬)
クラビット錠(第一三共)⇒レボフロキサシン錠「DSEP」(第一三共エスファ)
プラビックス錠(サノフィ)⇒クロピドグレル錠「SANIK」(日医工サノフィ社)
など。
日医工のフェキソフェンジンとクロピドグレルはオートジェネリックなのだそうだ。
製造ラインを、先発品と同一にすることで、自動的(オートマティック)に出来たジェネリックという意味らしい。
名称以外は完全に同一。
でも、クロピドグレルは適応が違うか。片手落ち。
しかし、オーソライズドだろうがオートだろうがジェネリックはジェネリック。
一般人にその違いはよくわからない。
ジェネリック使用のハードルが下がれば、普及につながっていくだろう。
ジェネリックってどういう意味?
新薬(先発医薬品)の特許が切れたあとに販売される医薬品のことを後発医薬品といいますが、後発というと古い薬のようなイメージなので、かっこよく「ジェネリック医薬品」といいます。
昔は「ゾロ」とか呼んでいた。
先発医薬品の特許権が消滅すると後発品がゾロゾロ出てくるので。
ジェネリックとは、「一般的な」、「ブランドに囚われない」といった意味の言葉です。
ジェネリックとはジェネリックネーム(一般名)から来ています。
欧米では基本的に一般名処方されます。
なので、先発品も後発品も全てジェネリックです。
アドバンスト・ジェネリック
ジェネリックと聞くと、先発品よりも劣るというイメージを持っている人はまだいます。
そういう偏見の無い人でも、先発品と変わらない、というレベルでしか一般に期待されていないでしょう。
しかし、先発品より優れたジェネリックというのも存在します。
先発品とは違った、付加価値のあるジェネリックのことを、アドバンスト・ジェネリックといいます。
例えば、錠剤の大きさが小さいとか、味が飲みやすいとか。
こういうジェネリックが普及すれば、患者にもっとジェネリックのメリットを感じてもらえるでしょう。
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