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ゼチーアとフィブラートを併用しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:脂質異常症.この記事は約3分46秒で読めます.
5,269 ビュー. カテゴリ:スタチンを使うとコレステロール値が下がる。
コレステロールは体に必要な物質なので、コレステロール値が下がると体はコレステロールの吸収を促進しようとする。
そのため、小腸からのコレステロール吸収を阻害するゼチーアを併用するのが効果的。
フィブラートとゼチーアの併用は胆石のリスクが高まるので、スタチンと併用したほうがよい。
ゼチーアとフィブラートの併用
ゼチーアとスタチンの併用というのは効果があるようですが、ゼチーアとフィブラートの併用は添付文書に、
フィブラート系薬剤との併用に関しては,有効性及び安全性が十分に確認されておらず,併用しないことが望ましい.[フィブラート系薬剤では胆汁へのコレステロール排泄を増加させ,胆石形成がみられることがある.本剤はイヌで胆のう胆汁中のコレステロール濃度の上昇が報告されている.
とあり、併用しないことが望ましい。
ゼチーアもフィブラートも胆汁中のコレステロール濃度を上昇させるので、胆石になるから止めとけということらしい。
ゼチーアは小腸でのコレステロール吸収阻害により肝臓のコレステロール含量を低下させるが,肝臓でのコレステロールの生合成が代償的に亢進する。
そのため、コレステロールの生合成を抑制するHMG-CoA還元酵素阻害剤との併用が効果的。
ゼチーアとスタチンの併用
高LDL-C血症の治療にはスタチンが主に使用されますが、コレステロールは細胞膜やステロイドホルモンの原料となる生命維持に重要な物質であるため、スタチンで生合成を抑制すると小腸からの吸収が増え、血清コレステロール値が下がらないことがあります。
また、スタチンの投与量を倍増してもLDL-Cの低下率は6%程度しか改善しないため、スタチン単独では限界があります。
エゼチミブは単独でもLDL-Cを約18%低下させますが、LDL-C値をさらに下げる必要がある場合や、コレステロールの吸収が亢進していてスタチンの効果が満足に得られない患者さんには、スタチンにエゼチミブが併用されます。
フィブラートで胆石ができる?
胆石とは胆汁成分を材料として、胆汁が通る肝内胆管、総胆管、胆嚢の中に形成される石のことです。
成分により、コレステロール石、ビリルビンカルシウム石、黒色石に分けられます。
最近は食生活の欧米化とともにコレステロール石の発生割合が増加してきています(約70%)。
ビリルビンカルシウム石の生成は細菌感染がおもな原因と考えられています。
胆石症の成人における発生頻度は約5~10%で、食生活の欧米化とともにさらに保有率は上昇していくと思われます。
男性より女性に多いのですが、その原因は、女性ホルモンが過飽和胆汁の産生を促進したり胆嚢収縮力を弱めたりするためと考えられています。
薬剤の使用により胆石が形成されてしまう場合もあります。
たとえば、クロフィブラート、ベザフィブラートなどの脂質改善剤は胆汁中へのコレステロール分泌を促進するため、コレステロール胆石の形成が促進されることがあります。
パルモディアは「胆石のある患者」に禁忌、トライコア/リピディルは「胆のう疾患のある患者」で胆石患者にも禁忌です。
第三世代のセファロスポリン系抗菌剤であるセフトリアキソンは、胆汁中に排泄される際にカルシウム塩を沈殿させることがあります。
その結果として「胆石、胆嚢内沈殿物」が重大な副作用としてあげられています。
胆石を予防するためには、規則正しい食生活も大切です。
食事時間が不規則になると、胆汁の分泌が不規則になり、流れも悪くなり、胆石ができやすくなります。
時間がないからといって朝食を抜いたりするのはよくありません。
ウコンで胆石悪化?
ウコンは食品としての使用経験が長く、サプリメントとしても比較的安全に摂取できる。
ただし、利胆作用を持つため、胆石がある人などは特に過剰摂取に注意すべきである。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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