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セデスGは危険な薬?
公開. 更新. 投稿者:頭痛/片頭痛.この記事は約1分4秒で読めます.
7,018 ビュー. カテゴリ:セデスG
セデスといえば塩野義製薬が販売する解熱鎮痛薬のブランドですが、医療用にもセデスG顆粒という鎮痛剤がありました。
しかし、成分として入っているフェナセチンによる腎障害などの副作用があり、2001年で製造中止になっています。
フェナセチン含有医薬品はセデスG以外にもサリドン等ありましたが、全て製造中止、最近まで薬価収載だけは残っており、処方することは可能でしたが、全て薬価削除になりました。
慢性的な頭痛の人が、セデスGを頭痛薬として連用したために腎毒性が問題となりましたが、フェナセチンが他の痛み止めと比べて毒性が強いかというと、そうではないかと。
フェナセチンは肝臓で代謝されてアセトアミノフェンになります。アセトアミノフェンは小児にも第一選択薬として用いられている一番安全といわれる痛み止めです。
ロキソニンやボルタレンなどのNSAIDsでも腎障害の問題があります。腎障害よりもNSAIDs潰瘍のほうが先に出現するので、腎障害が発覚する前に処方中止となるので、目立たないのでしょう。
ちなみに、セデスG製造中止後にSG顆粒というフェナセチンをアセトアミノフェンに代えただけの薬が発売されました。
他の構成成分は同じなので、同じように効くと思うのですが、患者さんからは不評なようです。「セデスGのほうが効いた」という話を聞きますが、理由はよくわかりません。セデスGはスーッとした爽快感があって良かったらしいです。
SG顆粒
ピラゾロン系薬。
ピリン系。
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2 件のコメント
私は夏にのみ頭痛が出るのですが、このセデスGにはよくお世話になっていました。
本当によく効くので、製造中止になってしまいとても困っています。
セデスGの後に出たSG顆粒ですが、ここでも触れられている通り、全く効かないのです。
セデスGが復活してくれると本当に助かるのですが・・・
コメントありがとうございます。
やっぱりSG顆粒じゃダメなのですね。
フェナセチンの復活は難しいかなあ。無理だろうなあ。