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アマージは効くのが遅い?
公開. 更新. 投稿者:頭痛/片頭痛.この記事は約3分43秒で読めます.
4,011 ビュー. カテゴリ:アマージは効くのが遅い?
片頭痛治療薬アマージで確実な効果が得られるのは4時間後で、他のトリプタン系薬剤に比べて発作抑制効果の発現の早さと強さで劣ります。
しかしその分長く効きます。
効き始めるのは1~2時間ということですが、頭痛が起こって4時間後に効いても・・・という感じがしますが、長時間の頭痛に悩まされる人もいるのでしょう。
特に月経時の頭痛に悩まされる女性に勧められるそうです。
月経前後の難治性の片頭痛には作用時間の長いナラトリプタンを使い、普段は他のトリプタン系薬剤を服用するなど、使い分けをすることがあります。
そのような場合には24時間以内に併用しないように注意が必要です。
早く効くトリプタンは?
マクサルトはTmaxが1.0時間(10mg)または1.3時間(10mgRPD)と短く、生物学的利用率も45%と高いのが特徴だ。
イミグランのTmaxは、1.8時間(50mg)、2.0時間(100mg)。
イミグランの20mg点鼻剤のTmaxは1.3時間であり、レルパックスのTmaxは1.0時間(20mg)、1.2時間(40mg)と、マクサルトと同様に短い。
ただし、実際の効果発現時間には個人差があり、数字上のエビデンスとは一致しないこともある。
アマージはジェントルトリプタン?
アマージは忍容性が高く、海外においてジェントル・トリプタン(優しいトリプタン)と呼ばれている。
国内臨床試験における副作用発現頻度は14.6%で、主なものは悪心(3.8%)、嘔吐(2.3%)、痛み(1.9%)でした。
頭痛が続くことはよくあるので、長く効くというのは良い。
早く効くのも欲しいけど。
女性に多い頭痛
片頭痛に悩む女性は男性の約4倍にのぼり、特に20代から40代の女性に多く、30代がピークです。
女性の片頭痛の特徴としては、月経の前後2日間に普段より3~4倍頭痛が起きやすくなるということがあげられます。
その理由としては、エストロゲンという女性ホルモンの減少が頭痛を誘発するためといわれています。
反対にホルモンが増える時期は頭痛がおきにくくなります。
エストロゲンと片頭痛
片頭痛の有病率は、女性が12.9%、男性が3.6%と女性の方が多くなっています。
片頭痛が女性に多いのは、女性ホルモン(エストロゲン)の変化が影響するからです。
子どもでは男女同数に片頭痛が起こりますが、女性は月経が始まる12~13歳頃から多くなり、30代がピークとなります。
女性の片頭痛の6割は月経に関連して起こり、月経が始まる前、月経中、月経後で比較すると、月経中に起こる人が一番多いことが知られいます。
さらに排卵時にもエストロゲンが変化するため、月経時と排卵時の月2回片頭痛が起こる女性が少なくありません。
なお、片頭痛は、妊娠中はホルモンが安定するため妊娠時には軽くなり、妊娠後期には起こらなくなりますが、出産後にはぶり返してきます。
片頭痛に悩む女性のなかには、月経時の片頭痛を「生理痛の一部」と誤解していたり、「仕方がない」とあきらめたりしている人がいますので、片頭痛は治療できる病気であると情報支援することも大切です。
頭痛の性差
頭痛持ちは日本では約3000万人(緊張型頭痛は2200万人、片頭痛は840万人)いるといわれている。
一般開業医を受診する患者数に占める頭痛患者の割合は、女性は6.4%と、男性(2.5%)のおよそ2.5倍だそうです。
生理中の頭痛も多いですね。
エストロゲンとプロゲステロン変動が片頭痛の発生に関与しており、特にエストロゲンの急激な低下が片頭痛の発生を引き起こすと考えられています。
月経時にセロトニン活性が低下するという報告もありますが、エストロゲンとセロトニンの関連はまだ判明していません。
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