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頭痛は冷やす?温める?
公開. 更新. 投稿者:頭痛/片頭痛.この記事は約2分16秒で読めます.
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頭痛のとき、冷やしたほうがいいのか、温めたほうがいいのか、聞かれることがある。
私自身頭痛もちですが、頭痛でガンガンになったらアイスノンなどで冷やしたほうが気持ちが良い。
頭痛になりそう、というときには、風呂で温めたほうが気持ちが良い。
頭痛の時に頭を冷やしたほうが楽になるか、温めたほうが楽になるかは人によって違います。
自分に合った方法があります。
冷やす場合は、保冷パックや氷まくらをタオルなどに包み、頭の下に敷きあお向けで寝たり、額に冷たい物を乗せたりします。
温める場合は、熱いタオルや使い捨てカイロなどを後頭部に当てて横になったり、頭の下にタオルで包んだホットパックを敷いてあお向けになります。
緊張性頭痛は、筋肉の血流低下が痛みの原因なので、温めることで血行をよくすることで痛みが緩和される。
片頭痛は、拍動とともに血管が広がり、血管に張り付いている神経が引き伸ばされるために起こる拍動痛なので、温めて血管を広げると悪化するのだという。
「自分は緊張性頭痛」「自分は片頭痛」とハッキリ自覚している人は少ない。合併している人もいる。
結局対処法は、人それぞれ。
片頭痛の民間療法
頭にはちまきを巻くと片頭痛がよくなるという。
片頭痛は拡張した血管を収縮させ、血流を押さえると良くなるとされます。
よって確かにはちまきを巻くことで良くなることはあります。
似たような方法として、痛むところを冷やすと少し楽になります。
これは冷却による血管収縮と炎症を抑える働きのためです。
同じような理由から、耳の前に浅側頭動脈が触れるのですが、ここを両側で圧迫しても頭痛は少し和らぎます。
これ以外にも、睡眠で改善することがあります(が寝過ぎると悪化します)。
コーヒーを飲むと良くなることがあります。
これはコーヒーに含まれるカフェインが片頭痛にも効果があるとされているからです。
逆にコーヒーを毎日飲んでいた人が急にやめるとコーヒー離脱頭痛が起こるので注意しましょう。
アイスクリーム頭痛
冷たいものを食べて頭がキーンとなるのを「アイスクリーム頭痛」と言います。
アイスクリーム頭痛が起こるのは、2つの原因があると考えられています。
1つ目は、冷たいものを飲んだり食べたりすると喉の神経が刺激され、冷た過ぎる場合は三叉神経(主に顔の知覚をつかさどる神経)が冷たさと痛さを混同してしまいます。結果、痛みとして脳に伝達されてしまうので、頭痛を感じます。
2つ目は、急激に冷たくなった口の中を温めるために、脳の血管に炎症が起こっているためです。
このような痛みは、リラックスした状態でしばらく時間が経てば、すぐに治まることがほとんどですが、より早く痛みを無くしたい場合は、舌を口の中の上の部分に押し当て、血管を早く温めるようにすると良いです。
アイスクリーム頭痛が起こらないようにするには、当たり前のことですが、冷たいものを口にする時は慌てずにゆっくりと食べたり飲んだりすることです。
冷たいものを急に取るのは、頭だけでなく胃腸にも負担がかかるので、気をつけながらおいしく食べてください。
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