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トウモロコシを主食にするとペラグラになる?
公開. 更新. 投稿者:栄養/口腔ケア.この記事は約1分12秒で読めます.
4,371 ビュー. カテゴリ:ナイアシン欠乏症
ナイアシンは動物性食品や豆類に含まれ、トリプトファンからも生成されるので、タンパク質を含む通常の食事をしていれば不足することはほとんどないといわれています。
ナイアシン欠乏症状としてよく知られているペラグラは、トウモロコシを主食とし、タンパク質の摂取量が少ない民族の間で問題とされてきました。
トウモロコシにはトリプトファンがほとんど含まれておらず、ナイアシンは利用できない結合型のナイアシチンとなっていることによるものです。
また、必須アミノ酸であるロイシンは、トリプトファンからニコチン酸への生成反応を阻害するため、ロイシン含有量の多いトウモロコシを主食とする場合も、ナイアシンの不足に対して注意が必要となります。
トリプトファンからニコチン酸の生成には、補酵素としてビタミンB6も必要ですので、ビタミンB6の不足によって、ナイアシンの不足が引き起こされる可能性も考えられます。
アルコールとペラグラ
アルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素や肝ミクロソームエタノール酸化酵素によりアセトアルデヒドに酸化され、さらにアルデヒド脱水素酵素により酢酸に酸化されて代謝されますが、これらの酵素に対してNAD、NADPは補酵素として作用しています。
したがってアルコール多飲時には、ナイアシンの必要量が高まって、不足症状が引き起こされることになり、アルコール常用者にはペラグラが多いことが知られています。
ナイアシン
古典的欠乏症はペラグラ。
欠乏にはニコチン酸アミドを用いる。
ニコチン酸には血管拡張作用・脂質代謝改善作用あり。
稀に重篤な肝障害あり。
魚肉、肝、キノコ、種実、穀類、卵。
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