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回転性めまいと浮動性めまいの違いは?
公開. 更新. 投稿者:めまい/難聴/嘔吐.この記事は約4分37秒で読めます.
3,217 ビュー. カテゴリ:回転性めまいと浮動性めまいの
めまいの種類
回転性めまい vertigo
自分の身体または大地があたかも回転しているかのような感覚。激しい嘔気を感じることがあり、体のバランスを失って倒れることもある。三半規管、前庭神経、脳幹の異常など前庭神経核より末梢の障害で生じる。大抵は耳の障害で生じる。
浮動性めまい dizziness
よろめくような、非回転性のふらつき感。回転性めまいの回復期や脳幹、小脳の異常、高血圧などで生じる。大抵は中枢神経や高血圧で生じる。
立ちくらみ(失神 syncope)
血の気が引き、意識の遠くなる感覚。実際に失神に至ることもある。起立性低血圧の代表的な症状であるほか、アダムス・ストークス発作でもみられる。
平衡障害 dysequilibrium
回転性めまいは「ぐるぐるするめまい」。
浮動性めまいは「ふらふらするめまい」。
コーヒーカップで気持ち悪くなるのは、回転性めまい。
浮動性めまいってのは体験したことないな。
めまいの分類
めまいは、次のように分類できる。
「回転性めまい」は自分や周囲の物がグルグルと回って見える状態をいい、「浮動性めまい」は足が地に着いていないようなフワフワした感覚を、「動揺性めまい」は足元がグラグラして平衡感覚が失われた症状をいう。
一般には、回転性めまいは末梢性めまいに多い。
ただし、脳血管疾患による中枢性めまいでは発作時には回転性めまいを起こし、慢性期には浮動性または動揺性めまいに移行するので、注意が必要である。
抗めまい薬
めまいは、浮動感、意識喪失感、回転性めまいに分けられる。
浮動感は不安、うつ病、パニック障害などで起こることが多い。
意識喪失感は起立性低血圧、不整脈、貧血などによる脳血流の低下が原因である。
回転性めまいは真の意味でのめまいであり、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、メニエル病などによる末梢性めまいと小脳・脳幹の出血・梗塞、小脳・脳幹腫瘍、聴神経腫瘍、多発性硬化症などによる中枢性めまいに分けられる。
頭痛や複視などの神経症状を伴い、中枢性めまいが疑われる場合には、薬物療法を行うのではなく、早急に中枢神経系の精査が必要である。
鎮暈薬は一般に対症療法薬であり、当然のことながら原因的治療が優先される。
回転性めまいの急性期には、メイロン、低分子デキストランL、トラベルミン、プリンペラン、抗不安薬などが用いられ、慢性期にはトラベルミン、メリスロン、セファドール、イソメニール、イソバイド、抗不安薬、ビタミン製剤などが適宜使われる。
乗り物酔いの原因
かつては乗り物の加速度が内耳の三半規管や耳石器に刺激を与えることによって、前庭・自律神経反射が起こり発症すると考えられていました。
しかし近年、スペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士に微小重力環境で罹患する「宇宙酔い」が発見されたことにより、動揺病の原因として「感覚混乱説」が有力になっています。
この説は、あまり経験したことがない揺れを感じると、脳がその情報を処理しきれなくなり、乗り物酔いの症状が発現するのではないかとというものです。
「宇宙酔い」の仕組み解明へ…信州大 医療ニュース yomiDr.-ヨミドクター(読売新聞)
無重力でめまいなどを感じる「宇宙酔い」の仕組み解明を目指す信州大医学部の宇佐美真一教授(耳鼻咽喉科)らのグループが27日、米国最後のスペースシャトル「アトランティス」で無重力状態で飼育した実験用ラットの耳の奥の内耳を分析、本格的な研究を始めると発表した。
宇宙酔いに関する内耳の基礎的なデータは世界で唯一という。
宇宙酔いは、内耳の中で重力を感じる器官の前庭が無重力でバランスを保てず、吐き気やめまいなどを起こすとされるが、発症の詳しい仕組みは分かっていない。
宇佐美教授らは宇宙航空研究開発機構と共同で2001年に研究を始めた。09年から今年までの3回、スペースシャトル内の無重力空間で約2週間から3か月間飼育されたラット計23匹の内耳を入手。09、10年の前庭の細胞では、遺伝子のたんぱく質が活発に増減していることが分かった。増減について分析を進め、宇宙酔いに関係する遺伝子を解明する。
仕組みが分かれば、めまいや宇宙酔いに効く新薬の開発にもつながる可能性があるという。宇佐美教授は「宇宙に長期滞在する時代を前に、宇宙酔いの改善方法や、長期滞在が可能かどうかが分かり、通常のめまいの治療にも役立つのではないか」と期待している。
(2011年7月28日 読売新聞)
宇宙酔いの仕組み、解明されるといいですね。
それより、米国最後のスペースシャトル、って知らなかった。
スペースシャトルおしまいなんですね。
今後は民間の宇宙船に交代するらしい。
ブランコで乗り物酔い?
子供のときによく遊んだブランコですが、大人になってから乗ると、乗り物酔いする人もいるようです。
コーヒーカップをぐるぐる回して、気持ち悪くなったことはよくありますが。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。