レイボー追加投与までの時間は何時間空ける？

レイボーの最大投与量

トリプタン系の片頭痛治療薬は、過剰使用にならないように、添付文書上の用法で使用間隔や1日最大使用量について明確に指示されている。

では、新規片頭痛治療薬のレイボーはどうなのか？

レイボーについては、1回、1日の最大投与量は示されているものの、再投与までの時間間隔については、特に明示されていない。

しかしトリプタン系については、「効果が不十分な場合には、追加投与をすることができる」となっているが、レイボーは「頭痛の消失後に再発した場合」に再投与ができるとなっているので、頭痛が治まらない中での追加投与は推奨されていないとのこと。
片頭痛の痛みは数日にわたることもあるので、初めから十分量で投与したい。

レイボーを飲むタイミング

トリプタン系薬を飲むタイミングは難しく、予兆の際に飲んでも効果がないとか、予兆発現時に飲んだほうが良いとか指導する側も片頭痛持ちじゃなきゃ伝え方が難しい。

添付文書上は「片頭痛の頭痛発現時」となっている。しかし、頭痛発現の早めに飲まないと効果が得られないことが多いので、予兆～発現の間に飲むのがベスト。

ではレイボーの飲むタイミングはどうなのか？

レイボーの臨床成績に「発作発現後4時間以内に治験薬を服用するよう指示された。」と記載があり、治験で発作発現後4時間以内の服用で効果が認められているため、4時間以内に飲んで効果があるとみられている。

トリプタン系とは作用機序が違い、血管収縮作用を持たないので、レイボーのほうが多少飲むのが遅くなっても効果が出るとみられている。

レイボーとめまい

レイボーの副作用で特筆すべきは、「浮動性めまい(18.8%)」である。

「本剤の運転能力に及ぼす影響は投与90分後に認められることが、感度、運転能力、覚醒及び注意力の客観的指標により明らかとなった」とあり、服薬後90分後からのめまいに気をつける必要がある。

運転中に生じれば危険な事故につながる可能性も高いので、運転は避けるように指導する。