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ナウゼリンの用量は6歳より5歳のほうが多い?
公開. 更新. 投稿者:めまい/難聴/嘔吐.この記事は約1分28秒で読めます.
4,881 ビュー. カテゴリ:ナウゼリンの小児用量
ナウゼリンの小児用量は、海外の用法・用量を参考に実施した臨床試験に基づいて設定されています。
小児には1日1~2mg/kgを投与することとなっています。しかしこれでは、体重30kg以上になると、成人の1日最高投与量60mgを超えてしまいます。
このことが懸念され、6歳以上では1日用量が1mg/kgを超えないように制限されました。
さらに再審査の結果、成人の1日用量を考慮して、小児に対する1日投与量の上限は30mgとなった。
なお、成人にはドンペリドンとして1日30mgを投与するが、患者の体重を65kgとして体重当たりの用量を算出すると0.46mg/kgとなり、小児の方が体重当たりの用量が多い。
これは、小児は成人に比べて細胞外液量の比率が高く、分布容積が大きいので、成人と同じ薬物濃度を得るには体重当たりの用量を多く設定する必要があるからである。
ナウゼリンの用量は成人より小児のほうが多い?
成人にはナウゼリン1日30mgを投与しますが、患者の体重を65kgとして体重あたりの用量を算出すると0.46mg/kgとなり、小児の方が体重あたりの用量が多いです(1~2mg/kg)。
これは、小児は成人に比べて細胞外液量の比率が高く、分布容積が大きいので、成人と同じ薬物濃度を得るには体重あたりの用量を多く設定する必要があるからです。
タミフルは1歳未満のほうが用量が多い?
ナウゼリンの場合、上記のように5歳のほうが6歳よりも用量が多いという逆転現象が見られることもありますが、そのような逆転現象が表れる薬がほかにもある。
タミフルの場合、1歳未満の新生児、乳児では3mg/kgの用量であるが、1歳以上になると2mg/kgになるので、1歳未満のほうが1歳よりも用量が多いという逆転現象が見られることがあります。
タミフルの用量
幼小児の場合
2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg)新生児、乳児の場合
3mg/kg(ドライシロップ剤として100mg/kg)
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