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デスモプレシン点鼻液の使い方は難しい?
公開. 更新. 投稿者:前立腺肥大症/過活動膀胱.この記事は約2分4秒で読めます.
5,004 ビュー. カテゴリ:デスモプレシン点鼻液の使い方は?
おねしょの薬で「デスモプレシン点鼻液」というのがあります。
処方を見たことはありませんが。
現在はデスモプレシンスプレーや、ミニリンメルトという飲み薬もあるので、処方される機会は滅多に無いでしょうか。
ちなみに各薬剤の適応症は、
デスモプレシン点鼻液:中枢性尿崩症
デスモプレシン・スプレー10:夜尿症
デスモプレシン・スプレー2.5:中枢性尿崩症
ミニリンメルト:夜尿症、中枢性尿崩症
となっている。
おねしょに適応があるのは、デスモプレシンスプレー10とミニリンメルトだけでした。
デスモプレシン・スプレー10とデスモプレシン・スプレー2.5で適応症が違うのが納得いきませんが、薬価もそれぞれ以下ようになっている(2016年4月現在)。
デスモプレシン・スプレー10協和 500μg 1瓶5831.90円
デスモプレシン・スプレー2.5協和 125μg 1瓶4643.80円
デスモプレシン点鼻液0.01%協和 250μg 1瓶6918.40円
それぞれの成分量に対応した薬価とはなっていないようだ。一番使いづらそうなデスモプレシン点鼻液が一番高い。
デスモプレシン点鼻薬の使い方というのを添付文書で初めて見ましたが、普通の点鼻薬の使い方とは違います。
口からストローで吹き込む。
間違えて飲み込みそうだな。
目盛付き点鼻チューブに薬液を入れるのも難しそう。
デスモプレシン点鼻を夜尿症に使うのは危険?
ミニリンメルトのインタビューフォームより
欧米では夜尿症患者へのデスモプレシン経鼻製剤投与時に、デスモプレシン経口製剤に比べて低ナトリウム血症が多く報告されていることから、デスモプレシン経口製剤が承認されている国では、デスモプレシン経鼻製剤の夜尿症に対する適応が削除されました。その結果、夜尿症に対する治療は、2005 年以降、経鼻製剤から経口製剤へと切り替えが進められました。
飲み薬よりも点鼻の外用薬のほうが副作用の危険性が高いと。
普通飲み薬のほうが副作用が多いイメージですが、デスモプレシンのようなホルモン剤だと胃酸で失活されそうなので、点鼻のほうが吸収が良いのだろう。
デスモプレシン・スプレーは冷所保存?
デスモプレシン・スプレー10処方時の患者指導
本剤はタンパク製剤であるため、通常は冷蔵庫にて保管しますが、宿泊行事など一時的な場合での室温保存は問題ありません。ただし、直射日光、暖房機のそばなどには本剤を置かないようにします。
以前はデスモプレシンスプレーの貯法は「凍結を避けて10℃以下に保存すること」となっていました。
が、現在は「室温保存」に変更になっているようです。
タンパク製剤であることは変わりないと思うのですが、なぜ室温でよくなったのでしょうか。
使用期限はその分短くなってますが。
ちなみにデスモプレシン点鼻液は今まで通り「凍結を避けて10℃以下に保存すること」です。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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点鼻液適応症は