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老眼鏡をかけると老眼が進行する?
公開. 更新. 投稿者:眼/目薬/メガネ.この記事は約2分51秒で読めます.
2,176 ビュー. カテゴリ:老眼鏡
老眼鏡をかけると老眼が進行する、と思っている人がいます。
メガネやコンタクトレンズを使うと近視がひどくなる、と思っている人もいるように。
適切な検査を受けて作った老眼鏡であれば老眼が進行する事はありません。
逆に老眼にもかかわらず老眼鏡を使用しないと、眼が疲れ、眼の疲れから身体の異常(頭痛・肩こり・吐き気・めまいなど)が生じたり、さらに老眼がより進行する可能性さえあるといいます。
恥ずかしがらずに老眼鏡をかけましょう。
遠視と老眼
遠視とは、近視と同じく屈折異常の一つです。
近視と逆で、入ってきた光が網膜より後ろで像を結んでしまう状態です。
一般に乳幼児期では遠視であり、6、7歳で正視となります。
一方、老眼(老視)は調節異常の一つです。
年をとると水晶体の弾力性は低下し硬くなってきます。
すると毛様体筋が収縮しても水晶体が厚くならず、屈折力も増加しないので、近くにピントを合わせられなくなります。
遠視とは違う現象ですが、遠視同様のレンズで矯正されます。
老眼
老眼とは、目のピント合わせをするレンズの役割をする水晶体の厚さを調節する力が弱まり、近いところが見えにくくなる老化現象です。
35歳を過ぎると調節力は落ちてきて、40歳を過ぎると老眼になります。
老眼の始まりは意外に早い
目は皆、同じように老化していきます。
老眼は加齢による生理現象なので防ぐことはできません。
年齢より見た目がずっと若い人でも同じように起こります。
近視の人は老眼で見えにくくなる年齢が遅くなり、逆に遠視の人は30代から老眼が始まることがあります。
老眼になると近くが見えにくくなり、ピント合わせに時間がかかるという症状も起こります。
つまり遠くや近くを交互に見ると、ピントが合うまで時間がかかるのです。
老眼の原因は、加齢によって水晶体が硬くなってピントを合わせる調節力が衰えることで、年齢を重ねるにつれて調節力が低下します。
老眼が始まっているのに目を細めたりして見ていると、疲れも強まり肩こりや頭痛など、体の調子が悪くなることがあります。
無理をせずに、遠近両用レンズも違和感なく利用できます。
やせがまんをせず、「老化とつきあう方法を考えてください」と上手に老眼とつきあってもらいましょう。
老眼かなと自覚症状を感じたら、他の病気の除外のためにも、眼科医の診察を受けてください。
パソコンの文字を大きくする、暗いところで本を読まない、眼鏡をかけるといったことで、目に負担をかけず日常生活をより快適に過ごすこともできます。
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