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コンタクトをしててもヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液をさしていい?
公開. 更新. 投稿者:眼/目薬/メガネ.この記事は約2分15秒で読めます.
11,427 ビュー. カテゴリ:ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液
日本点眼の特殊な点眼容器にPFデラミ容器というのがあります。
・フィルターを備え、細菌等の侵入を防ぎ、内容液を無菌に保つことができます。
・デラミ容器(二層ボトル)で、内容液は常に清潔。
・内容液が汚染されないため、防腐剤を含まない点眼薬にできます。
PFは防腐剤無添加(preservative free)の意味。
デラミはdelamination(薄い層に剥離すること)の略で、容器の構造上の特徴を表す。
PFデラミ容器は内袋と外層の2層構造で、滴下した薬液の体積分だけ内袋が縮むため、点眼後に外気を取り込まない。
外層は、中央部の空気穴から外層と内袋間に空気を吸引することで復元する。
ノズルの内側に0.22μmのメンブランフィルターを配置し、開封後の微生物による二次汚染を防いでいる。
このように、PFデラミ容器は特殊な構造であるため、使用法に特徴がある。
まず、未開封品を使用する前に、開栓操作が1度だけ必要となる。
キャップを閉めたまま、キャップを上向きにして両手で持ち、容器の中央にある丸いマーク(空気穴)を両手の親指で強く1回押す。
すると、容器内部のインナープラグが外れ、点眼可能な状態となる。
この開栓操作を下向きで行ったり、キャップを外した状態で行うと、インナープラグがうまく外れないことがあるため、患者によく説明する。
点眼時には容器の丸いマークを親指で押さえながらゆっくり押して点眼する。
液はフィルターを通って徐々に出るため力を込める必要があり、丸いマークに親指の第一関節部分を当てて押すと力が入りやすい。
特に力が弱い人や高齢者などでは、服薬指導時に点眼可能かを確認する必要があるだろう。
小玉眼科医院の小玉裕司先生は、すでにコンタクトレンズで軽度の角膜と結膜に障害を持っている方に、市販されている4種類のワンデータイプのソフトコンタクトレンズの上から『ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%』を1日6回点眼を行った結果、
すべてのコンタクトで、上から点眼をしても眼球に異常が出るものがなく、むしろヒアルロン酸の治療効果により角膜結膜障害が改善した方があることを報告されています。
さらに使用後のコンタクトレンズを調べても、レンズからはヒアルロン酸の主成分は検出されず、コンタクトレンズの変形も認められなかったとのことです。
この結果から、従来のヒアルロン酸の点眼に比べコンタクトレンズユーザーの方も安全に使えるようです。
まあ、防腐剤入ってないし、でもホウ酸とか入ってるし。
でも、添付文書には「ソフトコンタクトレンズを装用したまま使用しないよう指導すること。」って書いてあるんだよなあ。ハードならいいのかな。
薬剤師的には、使用時にはコンタクトレンズ外してください、が正しいのかも。
医師にご相談ください、って言ったほうがいいな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。