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調剤する時の器具に注意する薬
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分26秒で読めます.
184 ビュー. カテゴリ:アプレゾリン散の調剤に金属器具を使っちゃダメ?
アプレゾリンの添付文書を読んでいたら、以下のような注意書きが記載されていた。
調剤上の留意事項
散
1) 調剤時の注意
諸種金属との接触により変色することがあるので金属器具との接触は避けること。
2) 他剤配合時の注意
アプレゾリン散はケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル、炭酸水素ナトリウム等の金属塩、並びにビタミンC末、アセチルサリチル酸等と配合した場合、変色することがある。
「金属器具との接触は避けること。」
薬さじって、金属ですよね。金属以外、ステンレス以外のものを見たことはありませんが。
プラスチック製のスパーテルもあるのだろうか。
とにかく、金属製の薬さじを使ったら、変色してしまうので、金属製薬さじは使えない。
百歩譲って、プラスチック製のスプーンはあるだろう。
しかし、自動散剤分包機の円盤部分も金属製である。分包機との接触もNGとなったら、アプレゾリン散はどのように調剤すればいいのだろうか?
ヒドララジン塩酸塩は、分子内に還元作用を有するヒドラジノ基(-NH・NH2)があり、金属とキレート化合物を作り変色したり、アルカリ性物質との配合で着
色、分解などの変色を起こす。
アプレゾリン散の調剤をしたことがないので、どの程度変色するのかわからないが、変色の可能性を患者に伝えて調剤するしかないと思う。
プロペトの容器を削り取る金属製のヘラ
プロペトの添付文書には以下のように書かれている。
「本製品の容器材質はポリエチレン製樹脂のため金属製のヘラを使用した場合、容器と接触する角度、強さにより容器が削られることがあるので注意すること。」
500gの容器から必要分軟膏ツボにつめる際は、だいたい中央部からとり始めて、最後のほうには壁にくっついた軟膏も集めるようにすくうだろう。なので、最後のほうで容器を削り取らないように注意する必要がある。茶色い破片が入っていたら異物混入になってしまう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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