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ユバンシ配合錠は一包化不可?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分25秒で読めます.
1,532 ビュー. カテゴリ:ユバンシ配合錠
ユバンシ配合錠は一包化しちゃダメ?
肺高血圧症の配合剤として、ユバンシ配合錠という製剤が2024年9月24日に承認されている。
成分はマシテンタンとタダラフィルである。
マシテンタンは商品名オプスミットのエンドセリン受容体拮抗薬である。
タダラフィルは商品名アドシルカのPDE-5阻害薬である。
PDE-5阻害薬と可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬(リオシグアト)は併用禁忌であるが、PDE-5阻害薬とエンドセリン受容体拮抗薬の併用は可能であるため、このような配合剤が生まれた。
ユバンシ配合錠はまだ発売されていないが、添付文書には、「吸湿性を有するためブリスター包装のまま保存すること。」と記載されている。
吸湿性があり、ブリスター包装なのだそうだ。
ブリスター包装のまま保存しなければならないということは一包化不可ということだ。
ブリスター包装をみると、恐らく多くの薬剤師は「一包化可能かな?」と不安に感じるので、調剤前に確認するだろう。
しかし、ユバンシ配合錠の成分であるマシテンタンとタダラフィルそれぞれの単独製品、オプスミットとアドシルカの添付文書にはとくに吸湿性を有する旨の記載はなく、一包化が可能である。
ほかにも、それぞれ単独の成分だと一包化可能なものが、配合剤になると一包化不可になるという例を挙げると、ロスーゼット配合錠、アトーゼット配合錠がある。
クレストール錠、ゼチーア錠は一包化可能であるが、ロスーゼット配合錠は「光を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。」と添付文書にあり、一包化不可である。
また、リピトール錠、ゼチーア錠は一包化可能であるが、アトーゼット配合錠は「光及び酸化を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。」との記載があり、こちらも一包化不可である。
今後も配合剤は増えてくるので、一包化する前には確認しよう。
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