2024年12月18日更新.2,481記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ホルモンと神経伝達物質の違い

ホルモン

「ホルモンとは何でしょう?」
→体の中で様々な働きをする物質です。

「神経伝達物質との違いは何でしょう?」
→神経伝達物質は神経だけで働き、ホルモンは全身で働きます。

「ではアドレナリンはどっちでしょう?」
→どちらでもあります。

この程度の知識しかありませんが、セロトニンとかドパミンとかアンジオテンシンとか、ホルモン?神経伝達物質?と聞かれてもイマイチどこから分泌されてどこで働いているというイメージがわかないので整理してみる。

ホルモンは、「特定の器官で分泌され体液で輸送されて他の器官に作用するもの」です。
神経伝達物質は、「シナプスでシグナル伝達に介在する物質」です。

また、ホルモンと神経伝達物質以外の生理活性物質のことを「オータコイド」といいます。
オータコイドは局所ホルモンとも呼ばれ、比較的局所にのみ働く傾向がありますが、ホルモンや神経伝達物質と厳密に区別されるものではありません。
オータコイドには、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジン、アンジオテンシン、ブラジキニンなどがあります。
ホルモンのほうが距離的に遠くて、オータコイドは近い場所で働く感じ。

ホルモンは、「特定の器官で分泌され体液で輸送されて他の器官に作用するもの」であるため、メインで作られる器官がある。

ホルモン分泌部位
バソプレシン視床下部
オキシトシン視床下部
成長ホルモン脳下垂体前葉
甲状腺刺激ホルモン脳下垂体前葉
副腎皮質刺激ホルモン脳下垂体前葉
黄体形成ホルモン脳下垂体前葉
プロラクチン脳下垂体前葉
子宮収縮ホルモン脳下垂体後葉
抗利尿ホルモン脳下垂体後葉
チロキシン甲状腺
パラトルモン副甲状腺
アドレナリン副腎髄質
グルココルチコイド副腎皮質
ミネラルコルチコイド副腎皮質
テストステロン精巣
エストラジオール卵巣
プロゲステロン卵巣
インスリン膵臓ランゲルハンス島B細胞
グルカゴン膵臓ランゲルハンス島A細胞
レニン腎臓

イメージの話をすると、ホルモン=性ホルモンというイメージが強く、全身で働くというイメージから副作用も広範囲でみられるようなイメージがある。個人の感想ですが。
そのような観点から、個人的には、精神疾患系に使われるセロトニン系の薬や、ARBなどを投薬時に「ホルモン系の薬」と表現するのは差し控えている。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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