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MR拮抗薬とカリウム製剤の併用
公開. 更新. 投稿者:高血圧.この記事は約1分8秒で読めます.
2,238 ビュー. カテゴリ:MR拮抗薬
MR拮抗薬とカリウム製剤は併用禁忌?
セララなどのミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬について。
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬は、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の最終産物であるアルドステロンの働きを抑える。
アルドステロンは、ミネラルコルチコイド受容体に結合して、ナトリウムや水の再吸収、カリウムの排泄促進によって、体の水分量(血液量)を保持する役割がある。
体の水分量(血液量)を保持する役割は、大事な役割であるが、栄養過多の現代人、高血圧や心不全患者にとっては「過剰」となることも多い。
MR拮抗薬は、アルドステロンのカリウム排泄促進を妨げることでカリウムを保持する働きがある。アルダクトンAはカリウム保持性利尿薬と呼ばれるが、カリウム値を上げるため、カリウム製剤との併用で高カリウム血症のリスクが上がる。
医薬品名 | 一般名 | カリウム製剤・カリウム保持性利尿薬との併用 |
---|---|---|
セララ | エプレレノン | 禁忌:〈効能共通〉カリウム保持性利尿薬〈高血圧症〉カリウム製剤を投与中の患者 併用注意:〈慢性心不全〉カリウム製剤 |
ミネブロ | エサキセレノン | 禁忌:カリウム製剤を投与中の患者、カリウム保持性利尿剤 |
ケレンディア | フィネレノン | 併用注意:カリウム製剤、スピロノラクトン |
高血圧と心不全に適応をもつセララの場合、心不全の場合はカリウム製剤と併用禁忌ではなく、高血圧の場合はカリウム製剤が併用禁忌になっている。
高血圧の場合用量が多いので、カリウム値が上がりやすいという理由もある。
高血圧の適応しかないミネブロはカリウム製剤に禁忌で、高血圧の適応がないケレンディアは禁忌ではない。
禁忌ではないとはいっても、併用注意には挙げられているので、高カリウム血症には気をつけなければならない。
MR拮抗薬とカリウム製剤、カリウム保持性利尿薬の併用を見たら、「注意しなければならない」という目を持とう。
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